review

「男の妄想と女の選択が交差する、現代の縁切り寺-ASYL-」(亀田恵子)11.12.01

 京都の街は、昼間と夜とではずいぶん表情がちがう。地図に示された通りを進んでいるつもりでも、気づけば曲がるべき筋を間違えて、知らない名前の通りに入り込んでいたりする。朱色の大きな鳥居の前にゆれる小さな灯篭、大きな銀杏の木、薄闇から突如としてあらわれる見知らぬ通行人・・・まるで1つ1…


「もう一人のダンサー ベルリン4月のダンス・シーンから」(中島那奈子)11.05.24

ベルリンにおいて4月に上演される舞台作品は非常に多く、ダンス雑誌tanzraumによれば、多い日にはダンスだけでも24作品が上演されている。また、今月は在ベルリンの日本人アーティストを中心に、震災復興支援のベネフィットコンサートも盛んであった。ここでは数多くのコンテンポラリーダンスの公演の中でも、オルタ…


第16回「京都国際ダンスワークショップフェスティバル」(京都の暑い夏 2011)The 16th Kyoto International Dance Workshop Festival11.05.05

 今年も京都国際ダンスワークショップフェスティバルが始まりました。
 5月5日現在、参加者は、ふだん踊っているダンスや、日々の生活を営みはたらく体のあり方といった自分のベースを旅立ち、身体を通過してゆく感覚、気づき、問いに興じている真っ最中。トリップやロング・ジャーニー、はたまた果敢…


うーちゃんとくまさんのダンス談義 2011年春 (上念省三)11.04.21

久しぶりです。うん…別にサボってたわけじゃないんだけどね。ちょっとブランクが空いちゃったし、じょうねんさんが他の場所(『年間回顧アンケート 2010年』「シアターアーツ」第46号、2011年4月)で、2010年のベスト5を挙げているので、2010年のことは、それに代えておこうか。まぁ、順番をつけるのの嫌いなじょうねんさん…


ピチェ・クランチェン『About Khon』(竹田真理)10.12.16

 去る11月12~14日、初の開催となったKYOTO EXPERIMENTの演目のひとつ、ピチェ・クランチェンと彼のカンパニーによる『About Khon』の公演がありました。タイの古典舞踊“コーン(khon)”の名手によるコンテンポラリーダンスの舞台ですが、内容の大半が異文化に属するひとりの人物との対話を通してコーンの内実に迫っていくというもので、ジ…


コンタクト・ゴンゾ 「下山のち爆音」(樋口ヒロユキ)10.11.01

 というわけで、ついにコンタクト・ゴンゾのパフォーマンスを見てしまいました。ずっとずっと避け続けてきたのに。

 だってそうではありませんか。私は常にコム デ ギャルソンやジャン=ポール・ゴルチェの黒いスーツに身を包み、崇高美学とゴシック文化を論じる、お耽美な美術評論家なのですよ?…


Contact Improvisation Meeting Japan 2010 in 滋賀 レポート (大籔もも)10.09.17

2010年8月19日~22日にかけてCIMJことContact Improvisation Meeting Japanが今年も開催されました。2007年、今は閉館となってしまった滋賀会館を舞台に始まったCIMJも今年で4年目となりました。昨年からは会場をびわ湖ホールに移し、各地から集まった多彩なゲスト&参加者がコンタクトを通じてギュッと詰まった4日間を味わいました。…


「とつとつダンス」砂連尾理 -とつとつした動きの幽霊たちと-(豊平豪)10.05.10

 「今晩、ご飯でもどうですか?」「行きましょう」

 たとえば、こんなやり取りを考えてみよう。質問があって、応えがある。コミュニケーションは成立したといえるのかもしれない。でも、どうだろう。もしかしたら、誘った方は、「本当はきらいだからあなたとは食事に行きたくない。断ってくれれ…


「生まれてはみたものの」KIKIKIKIKIKI(樋口ヒロユキ)10.03.29

詳しくはこちらを参照していただきたいが、きたまり率いるKIKIKIKIKIKIは「女性のセクシュアリティを踊るダンス・カンパニーである」というのが、これまでの大方の評価だった。彼女のダンスには特に台詞らしい台詞があるわけでもなく、パントマイム仕立てというわけでもない。だが誰もが見終わって感じるのは、女性の…


うーちゃんとくまさんのダンス談義 2010年冬 (上念省三)10.03.22

2009年も終わって、2000年代の10年間が終わったわけです。この10年、ゼロ年代とか言われてるけど、ダンスはどうだったんでしょう? くまさん、どうぞ!…