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	<title>dance+ &#187; logのログ</title>
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	<description>おどり、足りてますか？ 不足しがちな現代人へ、ダンス注入マガジン。</description>
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		<title>小鹿由加里インタビュー</title>
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		<pubDate>Wed, 12 Aug 2009 06:06:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[logのログ]]></category>
		<category><![CDATA[森本万紀子]]></category>

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		<description><![CDATA[この夏、滋賀会館で行われるContact Improvisation Meeting Japan（CIMJ）は、コンタクト・インプロヴィゼーションという身体技法をさまざまなアプローチから学び、同時にコンタクト・インプロヴィゼーションを通したダンスと社会との関わりを考える機会をも与]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
<p style="text-align: right;"><span style="font-size: x-small;">インタビュー構成：森本万紀子</span></p>
<p>
この夏、滋賀会館で行われる<a href="http://www.cimj.net/" target="_blank">Contact Improvisation Meeting Japan（CIMJ）</a>は、コンタクト・インプロヴィゼーションという身体技法をさまざまなアプローチから学び、同時にコンタクト・インプロヴィゼーションを通したダンスと社会との関わりを考える機会をも与えてくれる、注目のワークショップ・カンファレンスです。 <br />
<br />
今回は、このCIMJに制作として携わっている小鹿由加里（おじかゆかり）さんにインタビューしました。フリーランスの若手ダンス制作者として、関西圏を中心に躍進中の小鹿由加里、通称オジー。農学部出身のダンス制作者という異色の経歴の謎を解き明かしながら、観客からはなかなか見えにくいダンスの制作という仕事の内実に迫ります。 <br />
<br />
また<a href="http://www.log-osaka.jp/people/vol.74/ppl_vol74.html" target="_blank">PEOPLE</a>ではこのCIMJのディレクターである坂本公成さんと森裕子さんにコンタクト・インプロヴィゼーションを軸にお話を伺いましたので、そちらも併せてぜひご一読ください。<br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/ojee_portrait4.jpg" alt="ojee_portrait4" title="ojee_portrait4" width="550" height="413" class="aligncenter size-full wp-image-3102" />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>農とアート </strong><br />
「幼い時から農業に目をつけていた」 </p></blockquote>
<p>
<br />
<br />
<strong>森本</strong>　農学部からダンスの制作へ、というあまり例を見ない経歴に興味津々なので、まずはよくプロフィールに書かれている「けっこう幼いうちから農業を目指していた」という生い立ちから、お話が聞きたいなと。 <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　実家は自営業、家も町中で、農業とは無縁だったんだけど、ある時、姉が小学校の社会科の授業で聞いてきた農業や環境問題の深刻な話を聞いた時、「私が守らな」というヘンな正義感を抱いたんですね（笑）。それ以来、農業や環境に興味を持つようになりました。 <br />
　家の近くにある河原でキャベツとか普通に食べるものが育てられている状況に、「すごいな。こうやってできるんだ。自分でも出来そうだなあ」と思って、ホームセンターで苗とか種を買ってきて自分でもやってみたんだけど、なかなかうまくいかない。なかなかうまくいかないけど、種や苗のこの形が、いちごなり何らかの口に入るものになるという過程が面白かった。 <br />
　いつしか中学校出たら農家になると決意していたんだけど、親に理解されず普通に高校へ入学。そして大学は迷いもなく農学部に入学。その頃まではアートや芸術の、「ア」の字も「ゲ」の字もなかったです。 <br />
<br />
<strong>森本</strong>　じゃあアートとの出会いは大学で？ <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　大学でいろんな友だちと出会って人脈が広がっていくうちに、デザインとか表現が面白くなってきた。特に刺激を受けたのはいつも口ぐせのように「僕の人生は芸術と女と酒だ」と言っていた研究室の先生。しょっちゅう飲みに連れて行ってくれては、アートの話だの、世界をまたにかけて恋をしただのという話を誇らしげに聞かせてくれて（笑）。おんなじ話を何回も聞いてるうちに、いつしかこういう生き方はいいなと思うようになっていた。 <br />
　大学に入って実際に農業を少しずつやるようになって、白菜農家にバイトに行ったり、奈良の明日香村で田んぼに足を突っ込んで本業としての農業なるものに触れてみたんだけど、いかんせん体力的に無理。バイトはクビになるわ、農作業に行っても、作業するよりもとれたての米を食べたり、飲んだりして過ごしてた（笑）。でもそこで感じる感覚はすごく良くって、体力以外で私が入っていく術はないだろうかと思っていた時に、そばにあったのがアートだった。<br />
<br />
<table border="0" cellspacing="10">
<tbody>
<tr>
<td>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/daikon02.jpg" alt="daikon02" title="daikon02" width="297" height="213" class="aligncenter size-full wp-image-3103" />
</td>
<td>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/hakusai02.jpg" alt="hakusai02" title="hakusai02" width="160" height="213" class="aligncenter size-full wp-image-3104" />
</td>
</tr>
</tbody></table>
<span style="font-size: x-small;">左：大根を収穫した時</span><br />
<span style="font-size: x-small;">右：「苗から結球し、野菜になって口にはいっていくのが不思議で、その過程に居合わせたいと思った」</span><br />
<p>
<br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　一時はアートばかりで、もう農業は終わりかなあと思った時もあったけど、大学院に進学して何か新しいことをしたいと思った時、ちょうど農村部で行われているアートプロジェクトというものがある、ということを知ったんです。で、これだ、と。さっそく「農村とアート」というテーマをたてた。担当教授からも「誰もやってないし、よくわからんから、好きにやれば。」というお言葉をいただき、独走で進めることができました。 <br />
　リサーチに行く先々には面白い人が多かった。婦人会や農家、近所の人が、作家や芸大生と一緒になって動いていて、アートを通じて人が縦横関係なくつながって、ひとつのものをつくったり、場をつくってた。 <br />
　それまでアートは、ただモノをつくって出すだけのもの、おシャレで格好いいものと思い込んでいたから、そういう、人が集まることで新しいアクションを起こせるアートの存在を知って、ますますアートに魅力を感じたんです。 <br />
<br />
<strong>古後</strong>　実際、どんなリサーチ先に参加したんですか？ <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　はじめは、『灰塚アースワークプロジェクト』。広島の灰塚というダムの底に沈んでしまう村で、岡崎乾二郎さんやPHスタジオさん、芸術や建築系の学生たちが滞在し、村が沈むまでの間に村の人たちとどういうアクションをアートで起こせるかというプロジェクトをやっていました。 <br />
　私は研究者として参加したんですが、その時にアーティストから痛烈な非難を浴びた。「みんなが現場をどうしようかと一生懸命になっている時に、君は起こったことだけ見て評価するのか」と。そこで、この研究者という立場からは中の人から正直なことを引き出せないことが分かったし、それはほかのプロジェクトでも同じでした。 <br />
　当初は博士課程に進むことも考えていたけれど、机上のみの研究や単なる傍観の立場からは本質を知ることはできないと思って、現場の人と同じ場所に身を置きたいと思うようになったんです。 <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>アートの現場で働く </strong><br />
「“制作者”という言葉が根づかなかった時代の、これ何の作業やねんって思いながらやっていた活動」 <br />
</p></blockquote>
<p>
<br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　それで現場レベルで関われる場を京都で探していた時に、 “アートスタッフネットワーク（以下、アースタ）”に出会いました。樋口（貞幸）さん（現在はアートNPOリンク事務局代表）が始めた組織で、アートの現場で一緒に動く人を募集していた。そこでボランティアを始めました。 <br />
　ちなみにアースタ出身の人たちは、現在制作を仕事にして活躍している人たちが多いです。 <br />
<br />
<strong>古後</strong>　具体的な活動内容は？ <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　京都の暑い夏ワークショップの受付とか、神戸アートビレッジセンターの『アート・アニュアル』の搬入手伝いとか、ART COMPLEX 1928のライブ受付とか、美術や舞台を中心に、いろいろな仕事があった。当時2000年頃のボランティアというのは、単なる奉仕活動の印象が強かった時代だったから、意識を持った人によって行われるものとしては、画期的なものでした。 <br />
　その頃はまだ　“制作者”という言葉が一般的に知られていなかった時代で、これは何という役割になるのかしらん（笑）って思いながらやってた。 <br />
　樋口くんはその頃からずっと「アートはアーティストだけじゃ出来なくて、もっと観客とか社会とかスタッフとか、いろんなものを含んでつくっていくもんだ」って言っていて、それは今でこそ当たり前のことだけど、当時の状況はそうではなかった。だからこそ、アースタには、作品をただ見るだけじゃなくて、その展覧会なり舞台なりがどういう風に成り立っているのかを知りたい、という下心を持った人たちが集まっていたと思う。<br />
<br />
<div id="attachment_3115" class="wp-caption alignleft" style="width: 210px"><img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/hs_01.jpg" alt="『京都の暑い夏　京都国際ダンスフェスティバル』チラシ" title="hs_01" width="200" height="285" class="size-full wp-image-3115" /><p class="wp-caption-text">『京都の暑い夏　京都国際ダンスフェスティバル』チラシ</p></div><p><strong>小鹿</strong>　アースタの仕事で多かったのが、チラシ撒き。すごい地味な作業だった……。 <br />
　チラシ撒きがイヤになった時期があって、なんで無償で、頭下げて、店を回らなあかんねんって思ったりしたこともあった。でもその仕事を通してどういうところに劇場やアートスペースがあるのか、置ける場所や置けない場所、チラシのはけ具合がいい場所などなど、町を知ることが出来たし、そこにどういう情報の需要者がいるのかを知ることが出来た。今、情報をどこに送ったらいいのかを仕切れたり、手伝ってくれるボランティアにも、チラシの町置きがただ置くだけの作業ではないことを伝えられるのは、こうしたアースタの活動があったから。現場に身を置いたことで得たことがいっぱいある。 <br />
<br />
<strong>古後</strong>　どこが制作者になるラインだと思いますか？　 <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　そこに自分の意志があるかどうか。たとえばチラシ撒きにしても、受付を担当するにしても、自分だったらこういうチラシの撒き方をしようとか、受付だったら、当日はお客さんをこういうふうに迎えようとか。自分のアイデアなり伝え方が込められるようになったら、制作者としてやっていけるんじゃないかな。さらにそこに対価がついてくると、さらに確かなものになる。 <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>制作という仕事 </strong><br />
「制作の作業の育てる感が、植物を育てるのと似ていたのかもしれない」 </p></blockquote>
<p>
<br />
<br />
<strong>森本</strong>　小鹿さん自身は、そういうボランティアからどういう経緯をたどって制作者として独立していったんですか？ <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　2002年のしげやん（なにわのコリオグラファー・北村成美）の『ダンスマラソンVol.2』の制作者募集の話がアースタに来て、「じゃあ行ってみるわー」って軽い気持ちで行ったのが始まり。ところが行ったらけっこう求められることが多かった！　新聞社へのお知らせやチケットづくり、スタッフの手配、場のつくり方、会期までのお客さんの楽しませ方。それらを把握して、どう進めていくかをコーディネートする責務が与えられたわけです。その頃から「制作」って言われるようになったのかな。<br />
<br />
<div id="attachment_3120" class="wp-caption alignleft" style="width: 310px"><img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/marathonvol3.jpg" alt="『北村成美のダンスマラソン』" title="marathonvol3" width="300" height="280" class="size-full wp-image-3120" /><p class="wp-caption-text">『北村成美のダンスマラソン』</p></div><p><strong>小鹿</strong>　それまで制作はただの単純作業の連続だと思っていたのが、公演をつくりあげるまでの要素を一挙に担うことで、制作というのは、それらをどうつないで公演に至らしめるかを行うことだと気づいた。その辺が、水をやったり陽にあてたりして、種から食べ物にしていく、農業のおもしろさと似ていたのかもしれない（笑）。 <br />
<br />
<strong>森本</strong>　ここで農に戻ってきた、ようやく（笑）。 <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　戻ったね（笑）。この頃は、アート／環境／農業とノンジャンルで「何かを提案する場をつくっていく」ということに、たくさん関わっていた頃でもある。例えば『Be Good Café KYOTO』。環境や戦争といった社会的課題をいかにポジティブに、楽しく考えられるかを提案するトークサロンだったんだけど、ここではテーマごとにカフェのコンセプトを考えたり、紹介する町のお店を探してマップをつくってた。あと『復活市』という環境NGOが主催するイベントでは、古材市やてづくりマーケットが開かれる中、『身体の復活！』というテーマでダンスのワークショップを開いたりしていた。 <br />
　ひとつの事柄を伝えるために、真正面からの入り口ではない扉を探す傾向が強くなった時期だった。性格がひねくれてるからかな、いつもまっすぐ歩いて入ろうとはしないのが如実に現れてる（笑）。<br />
<br />
<table border="0" cellspacing="10">
<tbody>
<tr>
<td>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/tachibana01.jpg" alt="tachibana01" title="tachibana01" width="283" height="213" class="aligncenter size-full wp-image-3122" />
</td>
<td>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/sonobe03-02.jpg" alt="sonobe03-02" title="sonobe03-02" width="160" height="213" class="aligncenter size-full wp-image-3123" />
</td>
</tr>
</tbody></table><span style="font-size: x-small;">左：京都橘女子大学の企画では「デザインする農」をテーマにワークショップを開催。 <br />
右：京都府園部の農塾で。「もみを畑の保温に使うなど、環境の中にあるものをフルに利用するという農の知恵は制作にも影響した」</span><br />
<br />
<br />
<p>
<strong>森本</strong>　そういう場をつくっていく中で、制作者としての具体的な仕事内容は？ <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　まずは伝えたいことがあって、その伝えたいことをどういう形で提示するかという企画をつくる。一方で、実際に現実にどうやって落としていくかという事務的な部分がある。うーん、制作には企画と事務の2種類があると思うな。 <br />
　それをどのくらいの割合で担うかは、それぞれの場合によるかな。企画と事務が7：3のケースもあるだろうし、立案は自分以外の人がやって、事務的な部分だけを担う制作もあったり、逆に制作者が立案し、そこにアーティストが入っていくという場合もある。いろいろなタイプがある。 <br />
　私の場合は、何かフレームや作品世界がもともとありきな状態からはじまって、そこから自分の思う拡げ方に持っていくやり方が多いです。 <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>茶水 </strong><br />
「今まで自分が2本柱でやってきたことも、1つにつながる」 </p></blockquote>
<p>
<br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　制作を始めてからも農業とアートの活動は別々でやっていたんだけど、相互リンクできる企画ができないものかと考えるようになった。「芸術だけのためのダンス」とか「環境を守るための農業」という考え方では、関わってくるものも偏ってくる。それに農業にしてもアートにしても、本来は同じ人間が暮らしている世界から生まれたもので、人間の社会の都合で分断されてしまっただけ。元に戻すことは自然なことだと思った。それができればわざわざ頭を２種類に切り替えて考える必要はなくなるなぁ、と。そこででてきたのが、『茶水』。 <br />
<br />
<strong>森本</strong>　『茶水』って？ <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　2005年からはじめた裏方ケータリングサービスのこと。発端は、西陣にあるファクトリー・ガーデンという織物工場を利用した劇場で、ダンスカンパニー・セレノグラフィカの隅地（茉歩）さんに呼ばれて、彼らの公演前後に『ウェルカムカフェ』を開いたことから始まります。地産地消系の食材を使ったり、使い捨て容器は使わずに葉っぱを敷いてみたりと、少しコンセプトを持ったものにしてみた。それが好評だった。 <br />
　その後、隅地さんから「台湾には正しい食事を俳優や女優に提供する職業があって、『茶水』と言うんやて。そういう活動にしたら？」と提案されたのを受けて、この活動を『茶水』と名づけて始めました。 <br />
<br />
<strong>森本</strong>　それからはセレノグラフィカのイベントだけでなく、いろいろなところでやるようになったということ？ <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　うん、自分の制作公演だったり、知り合いの劇団からも呼んでもらった。『茶水』の前身にもなった、しげやんのダンスマラソンの「炊き出し」では、ピリピリする現場に手づくりの食べものがあることで、「～さんが今日はあれをつくってきてー」という会話が照明さんとスタッフとの間で飛び交ったりする様子が、現場にいい風を送っていた。 <br />
　そんな経験もあって、まずは長い仕込みの期間をコンビニ弁当や適当な食事ですませがちな裏方スタッフさんの『茶水』を始めたんです。 <br />
<br />
<strong>森本</strong>　お客さんにも提供したりするの？ <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　今年3月に滋賀会館で行われた公演『旅の道連れ』は。Monochrome Circusの坂本公成さんが19人の出演者と19のデュエットをつくって舞台の上を旅する、という作品だったんだけど、そこで『茶水』がロビーにカフェを出店しました。表舞台なんだけど、意識は“裏方”。メインの存在にはならず、場を作る要素としてたたずむ。これが茶水のポリシー（笑）。<br />
<br />
<table border="0" cellspacing="10">
<tbody>
<tr>
<td>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/chasui01.jpg" alt="chasui01" title="chasui01" width="283" height="213" class="aligncenter size-full wp-image-3125" />
</td>
<td>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/chasui02b.jpg" alt="chasui02b" title="chasui02b" width="160" height="213" class="aligncenter size-full wp-image-3126" />
</td>
</tr>
</tbody></table><span style="font-size: x-small;">左：裏方さんのごはん風景 <br />
右：食器もリターナブル容器</p>
<br />
<p>
<strong>小鹿</strong>　茶水の目論みは、生産者や農村部に住む人と、表現をしている人が“食”でクロスすること。茶水を介して、農村部の人は表現する人に食材を提供し、表現する人は、農村部の人に表現に触れる機会を提供するという関係をつくりたい。きちんとした食べ物をつくっている人をサポートし、表現する人をサポートする関係づくり。分野は違うものを食でつなぐ。 <br />
　将来的にはそれをもうちょっと発展させて、農村の空き家か何か場所を借りてアーティスト・イン・レジデンスを行えればと思っています。アーティストは農村部から制作場を提供され、食材を安く提供してもらう。代わりにアーティストはその土地の人にワークショップを提供したり、援農をしたりする。その土地の祭りを知ったり、盆踊りの振付をして地の文化に入り込むのもいい。こんなことが実現できれば、自分が今までやってきたことがつながる。 <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>コンタクトとの出会い </strong><br />
「コンタクトバカだよね、小鹿さん」 </p></blockquote>
<p>
<br />
<br />
<strong>森本</strong>　農とアートの2本柱の中で、アートの中でもダンスに特化してきたのはいつ頃？ <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　2000年にコンタクト・インプロヴィゼーションに目覚めて以来、コンテンポラリー・ダンスと言われるものに触れるようになった。コンタクトに目覚めなかったら、ダンスの魅力を知ることはなかったな。制作にもならなかっただろうな。 <br />
<br />
<strong>森本</strong>　じゃあコンタクトとの出会いは？ <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　アースタのボランティアで暑い夏の受付に入った時。受付だけやるつもりだったんだけど、ワークショップが始まる時に「オジーも入りなよ」って言われたのがきっかけ。入ったらすぐに「じゃあ、相手の身体の上に横たわって～」と言われて、男の人の上に身を委ねるという衝撃的な体験をしたのが、コンタクトとの出会いだった。 <br />
<br />
<table border="0" cellspacing="15">
<tbody>
<tr>
<td>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/30e382b3e3839ee6bcabe794bbefbc91efbc95b.jpg" alt="30e382b3e3839ee6bcabe794bbefbc91efbc95b" title="30e382b3e3839ee6bcabe794bbefbc91efbc95b" width="113" height="123" class="aligncenter size-full wp-image-3127" />
</td>
<td>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/30e382b3e3839ee6bcabe794bbefbc90efbc95b.jpg" alt="30e382b3e3839ee6bcabe794bbefbc90efbc95b" title="30e382b3e3839ee6bcabe794bbefbc90efbc95b" width="150" height="123" class="aligncenter size-full wp-image-3128" />
</td>
<td>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/30e382b3e3839ee6bcabe794bbefbc91efbc99b.jpg" alt="30e382b3e3839ee6bcabe794bbefbc91efbc99b" title="30e382b3e3839ee6bcabe794bbefbc91efbc99b" width="83" height="123" class="aligncenter size-full wp-image-3129" />
</td>
</tr>
</tbody></table>
<br />
<p>
<strong>小鹿</strong>　そこで不思議な心地よさを感じたのをたよりに、ワークショップも通いだすようになった。それまでけっこう人と会うのがイヤだったり、言葉でうまく伝えられないという、コミュニケーションをとることに障害を感じていたんだけど、コンタクトは踊るというダンスとしての楽しさと同時に、コミュニケーションの考え方を大きく変えてくれた。自分自身がすごく変わることが出来たし、周りの見え方も変わった。人に見せるだけではない、何か新しい可能性がここにあるかもしれないって思ったんですよね。今では「コンタクトバカだよね」って言われるくらいにワークショップや企画はコンタクトにからんだものが多い。 <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>CIMJ </strong><br />
「いろんな人や分野がコンタクトを軸にクロスオーバーするプロジェクト。イベント性を持った”プロジェクト”をつくる」 </p></blockquote>
<p>
<br />
<br />
<strong>森本</strong>　8月に滋賀会館でやるCIMJ（Contact Improvisation Meeting Japan）は、小鹿さんがバカなコンタクト（笑）のカンファレンスで、しかも『茶水』も入ってきている様子。これまで小鹿さんがやってきたことが、どんどんひとつにつながっていっている。 <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　CIMJは、コンタクトバカなのがおおっぴらにできる企画ですね。ここ3年くらいの間にコンタクトに興味を持つ人の幅が増えてきたことを受けて、コンタクトが持つ表現の幅や社会との関わりについて、ワークショップやダイアローグで検証しようという企画です。<br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/cimj2-208x300.gif" alt="cimj2" title="cimj2" width="208" height="300" class="alignleft size-medium wp-image-3130" /><strong>CIMJ: Contact Improvisation Meeting Japan in Shiga</strong> <br />
コンタクトだよ全員集合！ <br />
2007年8月8日～11日　　会場：滋賀会館 <br />
<a href="http://www.cimj.net/" target="_blank">http://www.cimj.net/</a><br />
<br />
プログラム：イクスチェンジ・ワークショップ <br />
　　　　　　ロビー・ダイアローグ <br />
　　　　　　ダンス・ツアー <br />
<br />
<br />
主催：財団法人滋賀県文化振興事業団 <br />
共催：京都の暑い夏事務局<br />
 <br />
<br />
<br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　「イクスチェンジ・ワークショップ」はコンタクトを用いた表現の幅を探り、講師同士が持っている伝え方を交換するワークショップです。「ロビー・ダイアローグ」は、地方やさまざまな分野において、コンタクトが行われる環境はどうあるのか、求められてものは何かを考える場。そうそう、ここでは「茶水」が盛り上げ役としてカフェをオープンさせます。「ダンスツアー」は単純に楽しんでもらえるイベントですが、滋賀会館という場所ならではの作品が鑑賞できるでしょう。 <br />
　またCIMJでは、場に関わる人の種類を増やそうと考えています。そのひとつが茶水で、食の側から関わる人。そしてもうひとつがドキュメンテーションのボランティアです。これは、ワークショップやダイアローグの文字記録をするスタッフなんだけど、感覚的なものを言語化することや、記録する重要性を知ってもらいたいし、ドキュメンテーションすることで、ワークショップを受けたり、話を聞いたりするだけではできない面白さを味わってもらえると思う。意識のあるボランティアさんなら、単なる奉仕労働とはとらえずに価値を見いだしてくれるのではないかと思います。 <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>つなげる力 </strong><br />
「制作者って“つないでいく”ということが求められるんじゃないかと思う」 <br />
</p></blockquote>
<p>
<br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　制作者って“つないでいく”ということが求められるんじゃないかと思う。たまに私が主宰している企画制作事務所のunderlineという名前をpipelineに変えようかなと思ったりもするくらい。制作者には誰がどこでどんな活動をしているのかを知り、つないでいくことが求められると思う。 <br />
　ダンスを伝えたいと思ったら、ダンスが他の何とつながることができるのか、どういう対象との可能性があるのかを、企画として打ち出せる方法を考えるから、それにはつながりを知らないとできない。 <br />
<br />
<strong>森本</strong>　その辺は小鹿さんがフリーの制作者だからこそつないでいける部分かもしれない。 <br />
<br />
<strong>小鹿</strong>　確かに。劇場やアートセンターなどの組織に所属することで成り立つ制作の仕事も大事なんだけれども、フリーでやっているメリットは、いろいろな組織やジャンルとの恊働作業をする中で、組織ごとの違いを客観的に捉えられるようになること。そこをもっと生かして、異なる性質の組織や分野をつなぎ、新しいコトをつくっていきたいですね。 <br />
<br />
<strong>森本</strong>　今日はありがとうございました。 <br />
<br />
<p style="text-align: right;">（2007年6月22日　塩屋） </p></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>続々・松山大学ダンス部！</title>
		<link>http://www.danceplusmag.com/j1/2451</link>
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		<pubDate>Tue, 11 Aug 2009 07:59:25 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[logのログ]]></category>
		<category><![CDATA[森本万紀子]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.danceplusmag.com/?p=2451</guid>
		<description><![CDATA[dance+への私たち夫婦の寄稿第2弾は再び、松山大学ダンス部！　今回は彼らの定期公演に合わせ、神戸より船で夜間往復の4泊3日の訪松山記でございます。 2005年11月13日（日）14日（月）2日間にわたって、松山大学ダンス部定期公演、『DanceScene17 Station』が愛]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
<div align="right">文責：森本アリ＋森本万紀子 </div>
<p>
dance+への私たち夫婦の寄稿第2弾は再び、松山大学ダンス部！　今回は彼らの定期公演に合わせ、神戸より船で夜間往復の4泊3日の訪松山記でございます。 <br />
<br />
2005年11月13日（日）14日（月）2日間にわたって、松山大学ダンス部定期公演、『DanceScene17 Station』が愛媛県民文化会館サブホールで行われました。連日ゲネプロから観せてもらい、計4回延べ10時間程観せてもらったのだけど、やはりというか予想以上に素晴らしく、4度目で終わるのが惜しかった……。 <br />
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公演は相当ボーダレス。コンテンポラリーあり、ファンクあり、冒険劇あり、チア（！）あり、オタク（？！）ありな3部構成2時間半！　っていうか、すごく「コンテンポラリー」って言葉自体が体感できるバリエーションでした。 <br />
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まず驚くのが、松山の住民の熱意。部員も相当数だから家族・友人だけでも大した人数になるかもしれない。でも僕らがゲネを見終わった開場1時間半前の時点で、すでに並んでる人達が……。開場30分前には200人あまりの長蛇の列！　それに応対するスタッフも気持ちが良い（ハードな部活動に様々な理由で辞めてしまった元部員やOBOGが手伝いにきてるらしい。いい話）。そして、キャパ1000人の会場は立ち見も出る盛況ぶり。客層は老若男女入り乱れ、中高生も多い。 <br />
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この状況で僕らのワクワク感も最高潮に達し、始まった公演は、しょっぱなから男子全員で構成されるキッチュでポップでパワフルでキモカワイイ「チア☆ボーイズ」。この“つかみ”で会場は手拍子と喝采に包まれる。やっぱり、ここにはダンスの初期衝動が残ってる！　上手いし面白いしキマッてる。そして最重要な「本人たちの楽しさ」が伝わってくる。（アリ） <br />
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以下、監督・大野八重子さんのコメントを交えながら、演目ごとに公演の様子を追っていきたいと思います。 <br />
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<blockquote><p><strong>01　俺達だって…☆ </strong></p></blockquote>
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/01cheerboys01.jpeg" alt="01cheerboys01" title="01cheerboys01" width="550" height="296" class="aligncenter size-full wp-image-2991" />
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男子部員15名全員で構成される「チア☆ボーイズ」。4年前の定期公演で男子チームが創った作品が、メンバーが入れ替わりながらも、いつの間にか4年連続でシリーズと化している。今年のヴァージョンは4回生が中心となって創りました。「ノーギャラ・タダ飯」をキャッチフレーズに、社交ダンスパーティーや商工会議所の宴会などなど、あちこちへ出張ダンスにも呼ばれることが多い人気グループ。ギャラが出れば貯金。だから通帳も持っている。お衣装作りも手縫いでせっせと励んでいます。（マキ） <br />
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<strong>大野</strong>「ひとりひとりがそれぞれ魅力的な表情をしないと。ただ単にニコニコしててもダメやし、ヘンなことをして、ウケをとったらイイというわけじゃないから。やっぱりこういう作品ってお客さんに媚びたらおしまいやと思うんですね。サービス精神は必要だけど媚びたらいかん。この子たちは、自分たちがチアをやってるのが大好きで、やってる自分も好きで。“チア”ですから人の応援をするわけなんだけど、なんか自分で自分を応援してるような（笑）。で、見てくれた人がニコニコしてると、それがまた自分に返って来る。なんかそんな感じですね。チアの持ってるあのエネルギーというのは、すごくいいですね。自分たちも元気になれて、周りも元気になれるっていうのは素敵なことやと思うし」 <br />
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<blockquote><p><strong>02　ススムと。</strong></p></blockquote>
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たまたま今年は女子だけの2回生11名による作品。仲間意識と勢いでなんとかやっていける1回生であることを終え、少し背伸びしたり見失ったりしながら試行錯誤をする“ダンスの思春期（？）”にある2回生。1回生からの突き上げもあり、部活の幹部回生である3回生を目前にした将来への不安や憧れも入り交じり……。成長のプロセスまっただ中。（マキ）最後の全員駆け足がこのカンパニー特有の誰にでも出来るボキャブラリーを特別なものに見せることに成功している。（アリ） <br />
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<strong>大野</strong>「全体を通して動いて走って、でしょ。気をつけないとムーヴメントが“運動”に終わっちゃう作品なので、そうならないように、動きにどういうイメージを重ねていくかということを、すごく大事にしてほしいなと思って最終的なアドバイスをしていったんです。『日常がすごく新鮮に見えて来る』みたいなことがテーマだったから、その新鮮さを作品の中に如何に発見し続けるか……。そのための五感の働かせかたやイメージの持ち方が実は作品の核でした。自分たちが新鮮にやれると表情も生き生きしてくるし。その場で走ってるムーヴメントが続くシーンはけっこうしんどいんですけど、でもそのしんどさが楽しさに感じられる瞬間も、新鮮さのひとつ。まさに部活の状態。毎日毎日しんどくてイヤなんやけど、でも好きやからやってられる。人から見たら『ようやるよね』って言われても、『だって楽しいもん』って打ち込んでられる。そんな自分たちをダンスに置き換えたような作品でした」 <br />
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<blockquote><p><strong>03　マダガスカル　～ひとつ船の上～</strong></p></blockquote>
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/03madagascar01.jpeg" alt="03madagascar01" title="03madagascar01" width="550" height="324" class="aligncenter size-full wp-image-3049" />
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1回生による、ほとんど欽ちゃんの仮装大賞的な、ダサくって、幼稚でカワイイ、海賊冒険物。「マジでー、大学生が？」と思うでしょ？　これがいいんです。言ってみれば、初期手塚治虫漫画のレビュー・シーンみたいなものかもしれない。描写力もあり、嵐で難破しそうになるシーンは引き込まれる。恐るべし。（アリ） <br />
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<strong>大野</strong>「今年の1回生ってすごくイメージ力のある子たちで、ただ走ったり転んだりマストになったりしてるだけなのに、なんか風景が見えてくる。世界を自分で作れる。普通だったらあのマスト……、まぁ言うたら両手を横にひらいて十字の形で棒立ちしてるだけですからナシなんですけど、こっちがその場面のもつイメージ力に説得されちゃうのね。でも、自分たちでは、観る人がどんなふうにイメージを抱くか、なんてことはまるっきり予測してない。ビギナーズラックですよ。手法をしらないで創っちゃうって、すごいことですよ。『出来る』と思うと出来ちゃうっていうやつですよ」 <br />
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<blockquote><p><strong>04　しゃべる黒ねこ</strong></p></blockquote>
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今年の公演をどういうふうにしよう、という初期段階の話し合いの中で「ソロはやりたい子いる？」という監督の問いかけに意思表示をしたのが4回生の近藤美和さん。（マキ）ステージにはダンボール箱が一個。その箱が動き始め、その箱が走り始める。ミニマルでシンプルな小品。（アリ） <br />
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<strong>大野</strong>「彼女って“不思議ちゃん”なんで、不思議すぎて、ぶっちぎり誰もついていけないっていうところがあって。それって彼女の独自のイマジネーションの世界があるっていうことでもあるわけで、それは才能だと思うの。ただし、観客とイメージ・コミュニケーションが結べてるか……、っていうと難しいところがある。個性を生かして、やりたいことをやりきることと、観客と作品をとおして触れ合えること。このバランスって難しいですね。ソロは毎年大変ですよ。指導する方も本人も。私は、創り手（ダンサー）の伝えたいことが一番観客に伝わる方法を探して、観客の立場として“観たい世界”を実現しようとしてダンサーにいろいろ要求します。でも、本人にとってはそれが自分のやりたいことと違っているように感じてしまうことも多いんです。戸惑ったり反発したり……。自問自答を繰り返しながら、シンプルで力強いものが見つかっていきます。ソロは特に、ダンサーの“ひと”としての姿がみえてこないと……、ね」 <br />
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<blockquote><p><strong>05　Now or Never!</strong></p></blockquote>
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/05nowornever03.jpeg" alt="05nowornever03" title="05nowornever03" width="550" height="280" class="aligncenter size-full wp-image-3054" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/05nowornever04.jpeg" alt="05nowornever04" title="05nowornever04" width="550" height="278" class="aligncenter size-full wp-image-3055" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/05nowornever05.jpeg" alt="05nowornever05" title="05nowornever05" width="550" height="285" class="aligncenter size-full wp-image-3056" />
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全員アフロでフィーバー。4回生が原案を持ち込んだ当初は、アフロにも曲にも負け負けだったというが、公演ではもう文句なし！　全員が楽しそうで眩しすぎる。構成もダイナミックでパワフル。粒の揃ってない、体の小さい人の使い方とか、もうお見事！（アリ） <br />
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<strong>大野</strong>「4回生は今年の夏、全国大会の作品創作でかなりしんどい思いをして、創ることにちょっと自信を失いかけてたんですが、初めてこの作品を見せてくれたとき、構成力もあるし、シーンもちゃんと作ってるし、遊びも入ってるし……、びっくりしました。『なんや、4回生やればできるじゃん』。そう言うとニヤッと笑ってました（笑）。『いける！！』っていう自信とイメージが自分たちの中に芽生えるってスゴイことで、この作品にメドがたった頃を機に、公演の成功のイメージが私の中にもくっきりともてるようになりました」 <br />
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<blockquote><p><strong>06　おれんじな満月</strong></p></blockquote>
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/06orangemoon02.jpeg" alt="06orangemoon02" title="06orangemoon02" width="550" height="271" class="aligncenter size-full wp-image-3058" />
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昨年「アーティスティック・ムーヴメント・イン・トヤマ2004」で審査員特別賞に輝いた、珠玉のデュオ作品。ロマンチックでベタな音楽にさわやかな振付。なぜこんなにいいのか不思議。恐るべし。（今回は制作日程の関係で上演されなかったが、2005年の同大会でも松山大学ダンス部は入賞を果たしている）（アリ） <br />
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<strong>大野</strong>「これも不思議な作品で、特に何がどうっていう新しい動きも何もない作品なんですけど、でも見れちゃう……、見とれちゃう（笑）。すごいいい作品。あれだけの透明感でスーッて見れるっていうのは、ありそうでない。今年、石川くんがやりたいって言った時、1年前のフィーリングで、あのピュアさで良かったとしても、1年経った時に同じピュアさが出るかどうかっていうのは分かんない。特に大学生の1年ってものすごい振れ幅大きいから。それで『いっぺんちょっとやって』って言って踊ってみせてもらったら、『うん。やっぱいいね。この作品はいいね。これはいいね。やって』みたいな感じで上演を即決しました（笑）」 <br />
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<blockquote><p><strong>07　Nature Man </strong></p></blockquote>
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/07natureman03.jpeg" alt="07natureman03" title="07natureman03" width="550" height="249" class="aligncenter size-full wp-image-3061" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/07natureman04.jpeg" alt="07natureman04" title="07natureman04" width="550" height="272" class="aligncenter size-full wp-image-3062" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/07natureman05.jpeg" alt="07natureman05" title="07natureman05" width="550" height="274" class="aligncenter size-full wp-image-3063" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/07natureman06.jpeg" alt="07natureman06" title="07natureman06" width="550" height="254" class="aligncenter size-full wp-image-3064" />
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7月の全国高校・大学ダンスフェスティバル（神戸）での参加発表部門出品作品。当時は少し金太郎飴的な勢いに任せる感があったのが、改変され、静と動のコントラストが出来、不思議な空気感溢れる妙な余韻の残る作品になってる。カエルのような跳躍が素晴らしい。（アリ） <br />
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<strong>大野</strong>「夏の大会から踊り自体はそんなに直してないです。印象が変わったとすれば、前半とラストを少し付け加えたから、それによるものもあるけど、やっぱ本人たちの、たった2ヶ月でもやっぱ成長するということが大きい。カエルちゃんの跳躍、あれしんどいって言ってました。しんどいでしょうね」 <br />
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<blockquote><p><strong>08　Yes, I am.</strong></p></blockquote>
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/08yes01.jpeg" alt="08yes01" title="08yes01" width="550" height="241" class="aligncenter size-full wp-image-3065" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/08yes02.jpeg" alt="08yes02" title="08yes02" width="550" height="237" class="aligncenter size-full wp-image-3066" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/08yes03.jpeg" alt="08yes03" title="08yes03" width="550" height="238" class="aligncenter size-full wp-image-3067" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/08yes04.jpeg" alt="08yes04" title="08yes04" width="550" height="250" class="aligncenter size-full wp-image-3068" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/08yes06.jpeg" alt="08yes06" title="08yes06" width="550" height="282" class="aligncenter size-full wp-image-3070" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/08yes07.jpeg" alt="08yes07" title="08yes07" width="550" height="283" class="aligncenter size-full wp-image-3071" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/08yes08.jpeg" alt="08yes08" title="08yes08" width="550" height="271" class="aligncenter size-full wp-image-3072" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/08yes09.jpeg" alt="08yes09" title="08yes09" width="550" height="273" class="aligncenter size-full wp-image-3073" />
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毎年恒例の、監督・大野八重子さんが4回生13名に振り付けた作品（大野さんも出演してます）。ほぼ1ヶ月のみの準備期間しかない中で、最初は作品と関係ないことをずっとやっていたとか。ゲームしたり、大声を出したり喋ったりの言葉を使ったワーク、イメージするだけでも体温だって変わってくるというような体験や……。いつになったら作品に取りかかるのか周りも懸念するほど、いつまでも遊んで、そんな中から立ち上がってきた作品。小道具に30cm四方のウッドパネル約200枚を使用。前半の13名全員による平面構成的なシーンが圧巻。（マキ） <br />
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<strong>大野</strong>「私の中に一番最初にクリアにあったシーンとして、女の子を男の子が抱えて一周する間に1枚ずつ足下にパネルが置かれることがくりかえされて、だんだん足場が積まれて、互いの身長の高低が入れ替わっていくっていう風景があったんです。時間の経過で淡々と、でもとても確かに、しかも望むと望まざるとにかかわらず変化していく現象の描写がやりたかった。で、何がいいかなと思ってホームセンターに行ったら、ウッドパネル安売りしてたんで（笑）。可塑性があっておもしろい素材でしたよ。4回生は、私と作品をやりながら、これまで何が自分らに足りんかったか、だんだん分かっていきましたね。一緒にこの作品を作っていくにあたって、いわゆるダンスの身体的なスキル・トレーニングではないことをたくさんやって、自分たちが動く（踊る）以前に、感受すること、イメージすること、感じることがいかに重要か、そのむこうに伝えることがあるんだっていうことが実感としてわかっていったんだと思う」 <br />
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</p>
<blockquote><p><strong>09　Most Original Emotion　～明日への行進曲～ </strong></p></blockquote>
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/09emotion01.jpeg" alt="09emotion01" title="09emotion01" width="550" height="330" class="aligncenter size-full wp-image-3074" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/09emotion02.jpeg" alt="09emotion02" title="09emotion02" width="550" height="310" class="aligncenter size-full wp-image-3075" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/09emotion03.jpeg" alt="09emotion03" title="09emotion03" width="550" height="294" class="aligncenter size-full wp-image-3076" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/09emotion04.jpeg" alt="09emotion04" title="09emotion04" width="550" height="271" class="aligncenter size-full wp-image-3077" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/09emotion05.jpeg" alt="09emotion05" title="09emotion05" width="550" height="285" class="aligncenter size-full wp-image-3078" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/09emotion06.jpeg" alt="09emotion06" title="09emotion06" width="550" height="231" class="aligncenter size-full wp-image-3079" />
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「サイトトレイン」、「ステーション」とくれば、電車男でしょ。と素敵なオタク賛歌を男子15名全員で作り上げた。創作の中心となったのは3回生。ダイナミックだったりキュートだったりする振りもすごくいいし、服装・小物・動作・姿勢・表情まで強いこだわりを感じる。リュックサックを頭から被って踊るビジュアルはフォーサイスにも匹敵する強さ。後半のカーペンターズの選曲も見事。（アリ）みんなのアイドル大倉優子ちゃん役も女子部員の中から厳選。アイドルうちわなどの小道具まで大倉優子ちゃん仕様に作り込み、衣装も含めてグッズ作りばかりやっていた時期も。（マキ） <br />
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<strong>大野</strong>「4回生の河野優とか、踊るとすごいかっこいいんだけど、この作品になると、いい意味でどこにいるか分かんなくなっちゃうんですよね（笑）。『優くんバケるねぇ。あんたダサいねぇ』みたいな（笑）。そんな褒め言葉アリか、みたいな感じだったんですけど。みんなかなりモノホンですもんね。特にあの後半の曲（“Top of the World” by The Carpenters）の選曲。あのセンスっていうのは……、かなわないなあと思いますよ。ちょっとお花が咲いていくのが見えるみたいなかわいいフィーリングは、男心にひそむロリータな感触をよくつかんでますよね。（リュックをかぶってしまう）あの辺のセンスっていうのも、『はぁ、そうですか～』っていう感じで、びっくりしましたね。もちろん、1回生グループとちがって、観る人のイマジネーションをいかにくすぐるか、計算の上でやってますから」 <br />
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</p>
<blockquote><p><strong>10　うすれていく…うすれていく…うすれていく </strong></p></blockquote>
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/10usureteiku01.jpeg" alt="10usureteiku01" title="10usureteiku01" width="550" height="255" class="aligncenter size-full wp-image-3080" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/10usureteiku02.jpeg" alt="10usureteiku02" title="10usureteiku02" width="550" height="259" class="aligncenter size-full wp-image-3081" />
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前出の男子チームによる“秋葉くんたち”が3回生男子による作品だったため、今年の3回生チームの作品は女子5名のみで構成。思春期の2回生とはまた違う意味で、最高学年を目前にした重圧も含め、いろいろと精神的に大変なのが“ダンス青年期（？）”の3回生。女の子だからこそ出来ることを探し、哀しいことが消えていく、という難しいムードに取り組んだ。（マキ） <br />
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<strong>大野</strong>「“哀しみ”という非常にパーソナルなテーマだったので、難しかったです。自分の感情を動きに託して、みている人の感情とリンクできる作品としての風景や感触……。なかなかみつからなかったですね。もちろん公演のために作品は完成させていくんだけれども、いつも作品を作るというプロセス、それ自体が学習なんだと思うんです。ひとつひとつの創作がそれぞれ必要なプロセスとして次につながってくれたらいいなと思う。大きい目で見れば、来年の作品云々じゃなくて、人生の中で必要なプロセスに、この時間がなればいいなと思うんですけどね」 <br />
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</p>
<blockquote><p><strong>11　サイトトレイン</strong></p></blockquote>
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/11sighttrain01.jpeg" alt="11sighttrain01" title="11sighttrain01" width="550" height="282" class="aligncenter size-full wp-image-3082" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/11sighttrain02.jpeg" alt="11sighttrain02" title="11sighttrain02" width="550" height="240" class="aligncenter size-full wp-image-3083" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/11sighttrain03.jpeg" alt="11sighttrain03" title="11sighttrain03" width="550" height="290" class="aligncenter size-full wp-image-3084" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/11sighttrain04.jpeg" alt="11sighttrain04" title="11sighttrain04" width="550" height="266" class="aligncenter size-full wp-image-3085" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/11sighttrain05.jpeg" alt="11sighttrain05" title="11sighttrain05" width="550" height="277" class="aligncenter size-full wp-image-3086" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/11sighttrain06.jpeg" alt="11sighttrain06" title="11sighttrain06" width="550" height="287" class="aligncenter size-full wp-image-3087" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/11sighttrain07.jpeg" alt="11sighttrain07" title="11sighttrain07" width="550" height="270" class="aligncenter size-full wp-image-3088" />
<br />
説明不要の「サイトトレイン」（dance+<a href="http://www.danceplusmag.com/j1/2439">02</a>, <a href="http://www.danceplusmag.com/j1/2446">03</a>参照）。ダンサーの自覚が深まりさらに力強い作品になっている。あまりに構成要素が多いので6回観てもまだまだ発見がある。（アリ）7月に神戸の大会に出品した後、しばらく寝かせて、監督との練習が再開したのが10月頭。構成も動きもほとんど変わっていないのに、劇的な変化。（マキ） <br />
<br />
<strong>大野</strong>「動きはほとんど変わってなくて、変わったのは本人たちの感じ方、居方……。それだけです。ただそこにいるのでなく、何を感じ何をみてそこにいるか、作品という時間を如何に生きるか……。それは夏にも彼らに言っていたけど、言われても分からなかったことが、ようやく分かり始めたのかな。夏は創りたてで作品がこなれてなくて、2ヶ月くらい練習しない間に、なんか作品が練れちゃう。それは、実はその時間の間に人間が練れるんだと思うんですけど。夏の神戸で見たものと今回の舞台で観るもの、あれほんとに同じ作品だろうかと思う」 <br />
<br />
<hr /><br />
<p>
そして、フィナーレ。ありがとう。 <br />
<br />
大満足です。毎年来るんだろうなあ、松山に。そして前後2週間は熱に浮かされるんだろうなあ。 <br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/12finale.jpeg" alt="12finale" title="12finale" width="550" height="302" class="aligncenter size-full wp-image-3089" />
<br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p>松山大学ダンス部 <br />
〒790-0826　愛媛県松山市文京町4-2 <br />
<a href="http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~harai/circle/circle.html" target=_blank>http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~harai/circle/circle.html</a><br />
<br />
おっかけガイド：今年、松山大学ダンス部の作品を観ることができたのは、7月の<a href="http://www.ajdf.jp/" target=_blank>全国高校・大学ダンスフェスティバル（神戸）</a>と11月の定期公演（松山）。4月の新入生歓迎会（松山大学）や、8月の松山市主催の「<a href="http://www.m-festa.jp/" target=_blank>松山まつり</a>」、9月に富山で開催された「アーティスティック・ムーヴメント・イン・トヤマ」にも出没。ちなみに野球拳は松山が発祥の地。 </p></blockquote>
<p>
</p>
]]></content:encoded>
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		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>続・松山大学ダンス部！</title>
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		<pubDate>Sun, 09 Aug 2009 04:31:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[logのログ]]></category>
		<category><![CDATA[森本万紀子]]></category>

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		<description><![CDATA[前回のVol.02「松山大学ダンス部！」をお読みいただければわかるように、松山大学ダンス部にすっかり惚れ込んでしまった私たちは、松山のことをもっともっと知りたくなってしまっていました。 そんな大会最終日、会場内をうろ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
前回のVol.02「松山大学ダンス部！」をお読みいただければわかるように、松山大学ダンス部にすっかり惚れ込んでしまった私たちは、松山のことをもっともっと知りたくなってしまっていました。 <br />
<br />
そんな大会最終日、会場内をうろうろしていると、あのステキな松山大学Tシャツ着た数名を発見。声をかけてみました。するとそこには、噂の「監督・大野八重子」さんの姿が！　「どうもどうもはじめまして」という挨拶もそこそこに、即座にその場で申し込んだインタビューも快諾してくださいまして、噂に違わぬ度量の広さをしみじみ感じました。そして、本当に多岐にわたるお話をじっくりと聴かせていただいたので、長いけど、読んでみてください。ちょっと感動します。 <br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/oonosan.jpeg" alt="oonosan" title="oonosan" width="550" height="413" class="aligncenter size-full wp-image-2975" />
<br />
<div align="right">聞き手：森本アリ・森本万紀子・編集長メガネ </div>
<div align="right">インタビュー構成：森本万紀子 </div>
<p>
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>松山大学ダンス部の歴史</strong></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>大野　</strong>時間軸でお話すると、まず最初の2～3年は、私が関わってないんです。その頃面倒をみて下さっていたのが、実は、愛媛大学の牛山眞貴子先生なんです。 <br />
　愛媛大学には教育学部があって、学校教育の中の「体育」、その中の「ダンス」……、というふうに教育とダンスが非常に繋がった現場として機能してきたんです。そもそも愛媛大学の前身は「師範学校」ですからね。戦前から専任のダンスの教官がおられて、教育とダンスを繋いで来られました。 <br />
　愛媛大学のダンス教育が大きな転機を迎えたのは、この神戸のコンクールの審査員もされてる牛山眞貴子先生が、大学院出たてのバリバリ24歳ぐらいの時に教育学部保健体育のダンスの教官として着任されたことだと思います。モダンダンスもやるけれども、時代の最先端の新しいダンスもやろうと。これはかなりショッキングでインパクトのあることで、例えば当時だとヘソ出してジャズダンスみたいな……。すごく元気な魅力に溢れた先生で。 <br />
　その時私は教育学部の学生として牛山先生とは出会ってるんです。牛山先生は、楽しいダンス、元気なダンス、活力のある生き方ってことをエネルギッシュに伝えて、ダンスの好きな先生のタマゴをたくさん作られた。その人たちが採用試験を受けて、愛媛に散らばって行きますよね。上手・下手ではなく、ダンスが大好きで元気な若手の先生が、愛媛県にはたくさんいるんです。 <br />
<br />
<strong>アリ・マキ・古後</strong>　おお、素晴らしい～。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>それに加えて、愛媛大学ダンス部（現在の愛媛大学Dance AZ.）は、20年以上前からすでに単独公演もしていたんです。ある時、その愛媛大学のダンス部員の子の友達が、松山大学にいたんです。当時松山大学にはダンス部がなかったので、牛山先生に相談にのってもらっているうちに、「愛好会でもとにかく立ち上げて、やっていけば？　面倒みてあげるし、うちと一緒に練習もしたらいいから」というようなアドバイスや協力をしていただいた、というようなスタートだったと聞いています。 <br />
　その頃愛媛大学ダンス部は部員が20人くらいいたのかな。一緒に練習させてもらって、松山大も部員がちょっとずつ増えてきて、定期公演に一作品だけ友情出演で出させてもらったりとかしてる時期が数年あって。そうこうしてるうちに、じゃあ松山大チームでも単独公演を、ちっちゃいとこでいいからやってみようという話になった。平成元年の話です。 <br />
　この年から私は、牛山先生の研究室で私設助手みたいな仕事をしていたところで、先生から「松山大学の子たちが今度公演を立ち上げるんで、その面倒を少し一緒に見てみない？」、と声をかけていただいたんです。少しずつ関わっていくうちに、牛山先生もお忙しいので両方は大変だから、だんだん私が関わる比重が大きくなっていきました。第1回目の定期公演が17年前です。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　神戸の「全日本高校・大学ダンスフェスティバル」の立ち上がりと同じような時期ですね。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>神戸のフェスティバルには第2回から出場してます。最初は何年も予選が通らなくて。当時はまだ愛好会だったので、練習場所すらほとんどなかったんです。松山大学は私立大学なので愛好会・同好会・部活というヒエラルキーが非常にはっきりしていて、部にならないと、練習もロクにできないわけです。だから、人数増やして同好会にし、3年ぐらいで部まで昇格しました。定期公演を小さいところでやりながら、神戸も出続けて、3年目ぐらいの時にやっと神戸の予選が通った。 <br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>コンテンポラリーダンスへ</strong></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>古後</strong>　多分17年前は、特に教育系の大学などでは、モダンダンスが主流だったと思うんですが、それがこういったスタイルになっていくには、何がきっかけになったんでしょう。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>まずはテレビや雑誌の情報から入っていきますよね。NHK教育の「芸術劇場」の影響とか（笑）「ダンス・マガジン」とか。フランスのヌーベルダンスが紹介されたりしてね。 <br />
　やっぱ松山にいると新しいダンスは来ないので、東京とか大阪まで観に行ってました。一つ観に行くとチラシを見てまた行きたくなって、また別のものに行くっていうことが連鎖的に起きて、「なんかちょっと新しいダンスの動きが始まってるぞ、やったことないような、見たことないような動きがあるぞ」、とぼんやりと感じてました。それで、まぁ言うたら真似してみたりとかみたいなことから始まりますよね。 <br />
　移行期は非常にしんどかった部分もあるし、学生たちも何かモダンダンスじゃないものをやりたいけど、じゃあモダンダンスって何か、コンテンポラリーって何か全然分からんのですよ。学生だけじゃなくて私も何がコンテンポラリーなのか分からん。で、どうやら原型がないものらしいと（笑）。自分たちが生み出していくしかないらしいと。 <br />
<br />
<strong>古後</strong>　でも、そこにモダンダンスじゃないのもやりたいっていう気持ちはあったわけですよね。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>風になったり木になったり、鳥になったりするのは、何か違う気がするという。コンテンポラリーの何がコンテンポラリーかということについて、いろいろ考えましたよ。「同時代性」とか、「原型のなさ」とか、結局その「身体性」であるとか、「人そのもの」であるとか……。それと同時に、リリース・テクニック、フロアワーク、コンタクト・インプロっていうテクニックの面がぐっと入ってきますよね。今までになかった床へのアプローチ、人へのアプローチ、力をぬいて大きく動くこと……。 <br />
　コンテンポラリーの志向性とか思想性の部分と、身体性としてのテクニックとか、その辺がなんとなく揃ってきて、「あぁ、コンテンポラリーってこういうことなんかな……」って、徐々に徐々にですよね。 <br />
<br />
<div id="attachment_2976" class="wp-caption aligncenter" style="width: 410px"><img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/otoseyo01.jpeg" alt="『応答せよ！こちら自分』" title="otoseyo01" width="400" height="246" class="size-full wp-image-2976" /><p class="wp-caption-text">『応答せよ！こちら自分』</p></div><br />
<p>
<strong>マキ</strong>　そういうものに感応して、松山には来ないからそれじゃあ行ってやろうと、行って習ってくるということをしていたのは学生たちではなく？ <br />
<br />
<strong>大野　</strong>むしろ指導者ですよね。それか志のある3、4年生が夏休みにどこか行ったりとか。でも基本的に、学生は時間はありますけどお金がないですから、「ここにおったんじゃいかん」というので、やっぱり私たちが出かけていきました。 <br />
　この外に情報は取りに行かんといかんっていう姿勢は、牛山先生のところで学びました。私は先生のダンスカンパニーにも10年ぐらいいたんですけど、その時に先生が本当に外へ足を運んで学ぶ方だったので、先生が情報をとってきて、私たちに教えてくれました。でもやっぱ本物で見たいから、今度は自分が行ってみる。すると、出かけることがどれだけ大事かということがひしひしとわかる。 <br />
　それで何か吸収して帰ってきたら、「こんなん習ってきた」とか言ってちょっと学生と一緒にやったりとか。100吸収したつもりで、教えてあげられるのは１ぐらいですけど、教えてあげられることは少なくても、例えば私が日々から離れて、元気になって帰ってくると、それで学生らも元気になるみたいな（一同笑）。「なんか先生元気になって帰ってきたな。俺らもがんばろうかな」みたいな、なんかそれだけでも違ったりとか。 <br />
<br />
<strong>古後</strong>　風を持って帰ってくるんですね。 <br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>松山ダンスウェーブ</strong></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>大野　</strong>そうこうしてると「松山ダンスウェーブ」っていうコンテンポラリーダンスの企画が始まりました。これは松山市の事業で、松山はせっかくダンスが盛んで、若い子たちもやってるんだから、それがもっと市民に広がればいいね、ということで行政がコンテンポラリーダンスを応援するというような仕組みとして立ち上げた。行政がダンスの事業にお金を出したという、非常に先駆けだった。水戸芸術館や静岡（SPAC）などをモデルにして、またちょっと違う形だけれども、コンテンポラリー・シーンを作るっていうことで。 <br />
<br />
<strong>古後</strong>　「松山ダンスウェーブ」は今も続いているんですか？ <br />
<br />
<strong>大野　</strong>最初はとにかく3年間、財団法人地域創造とかから助成金もらってやってたみたいです。いろんなワークショップを招聘したり、舞台もフランスからフランソワ・ラフィノ・カンパニーを水戸芸と一緒に招いて、松山でも作品が上演されましたが、この作品は難しすぎて（笑）、というか芸術的すぎて……、ちょっと存在が遠かった。 <br />
　それからワークショップ事業が多くなりましたね。松山市はドイツのフライブルグ市と姉妹都市なんですけれども、当時フライブルグ市立劇場でアマンダ・ミラーが芸術監督をやっていた関係で、松山にアマンダ・ミラーを招いて一緒に作品を作るというプロジェクトを、残り2年間やってましたね。アマンダを何回か招いて、オーディションを兼ねたワークショップをやってふるいにかけて残していって生まれたのがyummydance(*1)です。 <br />
　それでyummydanceたちは、ドイツにも行ってバレエ・フライブルグ・プリティ・アグリー（アマンダ・ミラーのダンスカンパニー）と一緒にやったり、プリティ・アグリーが松山に来て一緒にパフォーマンスしたり。国際親善大使みたいな（笑）部分でもあって。ここまでが、立ち上げから約3年。一応それで大きなくくりが一旦終了。 <br />
　それからはワークショップ事業と、約2ヶ月に1回の市民からの公募のパフォーマンスをやってました。ダンス・ボックスのもうちょっと市民版みたいな感じで、参加者の幅も門戸も広くておもしろかったです。で、これも一応前年度が最後ということで、松山ダンスウェーブはほぼ終了というかたちですね。 <br />
　……というのが、観客の立場から一市民として「松山ダンスウェーブ」を見てきた私の概観です。 <br />
<br />
<div id="attachment_2978" class="wp-caption aligncenter" style="width: 410px"><img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/otoseyo02.jpeg" alt="『応答せよ！こちら自分』" title="otoseyo02" width="400" height="244" class="size-full wp-image-2978" /><p class="wp-caption-text">『応答せよ！こちら自分』</p></div><br />
<p>
</p>
<blockquote><p><strong>放し飼い計画</strong></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>大野　</strong>まだ松山ダンスウェーブが立ち上がる前に、その企画者の方が「いくらでもいいアーティストを呼べるコネクションもあるけど、まだこの事業走ってないから、まだ無理。もったいない……」とか言ってるのを聞いて、「大学のダンス部で呼んだら来てくれますかね？」とか言ったら「交通費とギャラさえ出せば来るんじゃない？」って言ってくれました。実はうちの大学に「部活動の特別指導者招聘制度」という制度があって、これは、助成金の上限も日数も決まってるけれども、強化練習のための特別コーチを招くための交通費とかギャラを補助しましょうというもので、これ使ったら呼べるんちゃうん、っていうので、水戸経由でフランスの振付家エルヴェ・ロブに来てもらったりしたんですよね。 <br />
　その辺が私が招聘事業をやり始めた最初の頃で、私がどこかに行って習ってきて教えるよりも、本物引っ張ってきた方が遥かに「早い」ということに簡単に気がつきました（笑）。たった1週間でも部員の成長はすごいものがあります。カルチャーショックがもたらす「集中力」「好奇心」「吸収力」っていうのはすごいですね。それが年々積み重なっていくと、だんだん違ってくるので。 <br />
　もちろん私自身も相変わらず外へ出て行くけれども、自分が学ぶことにプラスして、いい先生と繋がることも大きな目的になってきました。その辺からちょっとスタンスが変わりましたね。だから、いい食べ物を選んできて「これ食べなさい」と言うよりは、いい牧草地だけ用意してあげて、あとはまぁ好きに育ちなさいっていう、‘放し飼い計画’と呼んでますけど（笑）。 <br />
<br />
<strong>マキ</strong>　こうして松山という土地のダンス文化に恵まれた状況を聞くと、先日学生の皆さんにお話を聞いた時の印象が、そのまま蘇るんですけど、ほんとに与えられたものを素直に吸収して、それで出来てるんだなっていう感じだったんですよね。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>だから出来るだけいい先生を呼んであげたいなと思う。それに、もし学生が外に何か見に行きたい、外でワークショップ受けたいとか言ったら、「どうぞどうぞ、いってらっしゃい」って。別に全くリミットかけないんですよ、うちは。「情報は自分で取りなさい。どこでも行きなさい」と。だってそんなの、自分で選んだ方がいいし、行ってダメやったらダメやったでいいし。情報をふるいにかけたり、リミットかける権利は指導者にはないんですよ、実は。リミットかけられるほど私えらくないし。これも‘放し飼い計画’のひとつ。 <br />
　うちの学生はこういう大会とか来るとちゃんと「先生、先生」って言って持ち上げて、意見とか感想もちゃんと若い順に言って、最後が私だったりするんですけど、ワークショップで誰か招聘するでしょ。私も勉強したいから、時間のある限り一緒に受けるんですよ。ほんなら、私が前に行こうが後ろにいようが全然関係ないし、先生に後で教えてもらおうとも、場所を譲らなきゃとかもこれっぽっちも思ってなくて（笑）。非常にありがたいし、うれしいですけど。実は、私自身も連中の中に‘放し飼い’されてるんかもしれませんね。 <br />
<br />
<span style="font-size: x-small;">*1 yummydance ：松山を拠点に現在、国内外を活躍中の女性ユニット </span><br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>自分の居場所をつくれ</strong></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>古後</strong>　モダンダンスでもヒップホップでも、基準があるダンスでは、その基準に達している人がえらいっていうのはもう自明で、そういった中での階層化って自然に行われちゃうと思うんです。松山大にそれがないのは、うまくなるとか、かっこよくなるともちょっと別のものをめざしている？ <br />
<br />
<strong>大野　</strong>あ、ちょっと違うと思います。だから妙にうまくやろうとかかっこよくやろうとか思ってると、「アイツ勘違いしてんちゃうん」とか（一同笑）、すごい言われて。人間って本来誰でもかっこよくなりたい。それはフツウ。けど、それが強くなりすぎると「自己顕示欲」ばかりが際立ってしまう……。そういうのが「カンチガイ」な状態。舞台に立つ人は、時々この「カンチガイ」をやっちゃう。 <br />
　うちの学生は自分らが上手だとは全然思ってないんです。バレエやってた子なんていないし、大学からダンスを始める子がものすごく多い。男の子は100%そうですから。愛媛は高校もダンスが強いので、高校の時にダンスやってた女の子は多いけれども、全然初心者で始める子もものすごく多い。いわゆるダンスの既存のテクニックも、恵まれた身体も持ってないけど、自分らにしか出来んことを探せるようになってきたんがここ4,5年くらいかな。それまでは、自分とこの子たちが創った作品、「これお茶大の子が踊ったらすごいやろな」とか（一同爆笑）。「からだないよねぇ」とか（笑）、純粋に思ったこととかあるんで。今思えば、自分たちの‘身の丈’に合った表現や動きを探せてなかっただけなのよね。 <br />
<br />
<div id="attachment_2979" class="wp-caption aligncenter" style="width: 365px"><img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/otoseyo03.jpeg" alt="『応答せよ！こちら自分』" title="otoseyo03" width="355" height="301" class="size-full wp-image-2979" /><p class="wp-caption-text">『応答せよ！こちら自分』</p></div><br />
<p>
<strong>アリ</strong>　でも、一人一人が納得はしてる感じがするよね。自分の役割っていうか。 <br />
<br />
<strong>マキ</strong>　動き方が等身大な感じ。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　そうそう。一人一人の。奇形が重視されるっていうか、ちっさい子はちっさい子でいい、おっきい子はおっきい子でいいっていうのがわりとコンテンポラリーで、同じ粒を合わせてピーナッツ並べてるやろうみたいな感じじゃなくて、キャラ立ちを自分らで自覚してるっていうことじゃないかと思う。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>そうですね。それが出来てない時は全然ダメですね。だから、今回もコンクールの子たちに言ったのは、自分の居場所、自分の踊る場所は自分でつくれと。作品の中に必要とされるかどうかは自分が決めるのやと。あんた自身が決めるんであって、先輩が決めることじゃないっていう、それは自分がやらんとしょうがない。 <br />
<br />
<strong>古後</strong>　そういうところから、作品って、端っこからじわじわって変わってるっていうか出来てるって感じがしますよね、確かに。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>変わってきますしね、やっぱり。人はひとりひとり違う。コマじゃないんやから。 <br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>イマジネーションの扉</strong></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>アリ</strong>　今回の『サイトトレイン』では、歌う場面でも僕は泣いてます。そんな、ダンスで泣くって松山大学ぐらいしかないんですよ。でも3年連続で僕には来るツボっていっぱいあって。今回のも、僕の中で歌は反則なんですね。「あ、来た……」っていう（笑）。 <br />
<br />
<div id="attachment_2980" class="wp-caption aligncenter" style="width: 410px"><img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/sighttrain04.jpeg" alt="↑ 歌ってます。（『サイトトレイン』）" title="sighttrain04" width="400" height="266" class="size-full wp-image-2980" /><p class="wp-caption-text">↑ 歌ってます。（『サイトトレイン』）</p></div><br />
<p>
<strong>大野　</strong>あれは歌うプランではなかったんですけど、外だったか体育館で練習してた時に、周囲がうるさくて音楽が聞こえなくって、しょうがないんでリーダーの子がやけくそで歌ったんですよ。そしたら、みんな自然に歌い始めてて、けっこうそれが良かって、「これ歌うんええんちゃうん」みたいになって。でもあんまり大きな声で合唱するんじゃなく、かすれてつぶやくように……、っていうところがポイントだとは、直感でピンと来てました。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　そうそう、大きくないのが素晴らしい！ <br />
<br />
<strong>古後</strong>　やってみて良かったら、みんなそこでわーっと食いつくところが（笑）。多分そういったエネルギーが作品の核になるっていうか、部分になっていくんでしょうね。でも他のヒップホップとか踊ってる人たちも楽しくてやってるはずなのに、何かちょっと質が違う気がしますよね。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　いや、全然違う。イメージがあるかないかの問題やから、ヒップホップは明確にイメージがあってやってるから。松山はイメージのありようがないものをやってるから、すごい……。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>作品って、目の前で起きてる現象だけ見てもらっても「あぁ、そうですか」っていう感じじゃないですか。そこで辛い顔されても、「あぁ、辛いんやね」って思うだけやし（笑）、でもやっぱり見てる側のナマの妄想とか空想とか、イマジネーションが動いてしまうと、もうどうしようもないじゃないですか。見てる人が100人いたら100通りの人生が見てる人にもあるわけで、その人の扉がパカッて開いちゃうと、もういろんな思いが止められなくなってしまう。こうなっちゃうと、「あぁもうやめて……」みたいになって（一同笑）。作品のシーン創りって、見てる人のイマジネーションの扉を開ける仕掛けをどれだけ置けるかだと、私なんかは思ったりしますね。 <br />
<br />
<strong>古後</strong>　たかだか、大学生くらいの20歳くらいの人が作品の中にそういうものをたくさん置けるっていうのが、ほんとにすごいですよね。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>自分たちで分かってやってることと、なんで思いついたのか分からんっていうことの両方がありますからね。 <br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>舞台と客席との出会い</strong></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>アリ</strong>　今回の『サイトトレイン』は、僕には完成度も十分に高いので、他に応募したらいいのにと思うのね。学生の枠を超えて何かっていうのは考えられないんですか？ <br />
<br />
<strong>大野　</strong>っていうか28人っていう人数で応募できるコンクールがない。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　その28人っていう人数があそこまでうまくまとまってるっていうのも、その構成美がピナ・バウシュとか以上やと思ったのね。あんだけの人数構成するのって大変なことだから。すごいもったいないなと。 <br />
　でもあの子らにとっては、この神戸大会が今ゴールなわけやん。で、ゴール果たせなかったみたいに思ってみんな泣いてるわけやん。他がひどいから僕はくそくらえって最初から思ってたけど、でも入賞もしないとは思いもしなかったのね。全然レベルが違うと僕は思うから。そうすると、他に見せてあげる場所が必要じゃないかって、僕ら一ファンから言ったらそうなるんですけど。 <br />
<br />
<div id="attachment_2981" class="wp-caption aligncenter" style="width: 410px"><img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/sighttrain05.jpeg" alt="『サイトトレイン』" title="sighttrain05" width="400" height="266" class="size-full wp-image-2981" /><p class="wp-caption-text">『サイトトレイン』</p></div><br />
<p>
<strong>大野　</strong>そりゃあ出したいですよ。出せるチャンスがあるなら。でも現実問題としてはね……。 <br />
　あと、メンバーが大学生だから、春には4年生が卒業しちゃうっていうのも大問題。卒業しちゃうと再演不可能な、幻になっていくっていうところが……。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　毎年大人数が出ていく、入って来る。新陳代謝のあるカンパニーみたいなもんじゃないですか。その新陳代謝が、強みであり弱みですよね。 <br />
　しかし今回の神戸の大会は僕も悔しかった。どこで評価されるか。ここで評価されるのは無駄じゃないんだろうかっていうことを覚えるから。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>神戸大会は彼らにとって青春の象徴な部分もあるんですよ。だから、神戸大会で成績を修めたいって思いは強い。 <br />
　でもやっぱり、この神戸大会という場において、今年の作品は弱かった。弱かったし届いてないし、もうちょっと個々のダンサーの存在の仕方があったと思う。しかも、仕上がりが大変遅かったので。作品を模索中な状態、それがレアな感じでいいのだけど、どう考えてもやっぱ仕上がりが遅すぎた。 <br />
<br />
<strong>マキ</strong>　一昨日はそんな中、みんな時間を割いてくれて、今思うとみんなそわそわしてたんじゃないかなぁと思って。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>でもすごく喜んでました。お声かけていただいて。そんなふうに全く知らないところで見てくださっていた方とこんなふうにお話できて。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　そんな人ってほとんどいないと思うからさ（一同笑）。僕も3年前に偶然見ただけでさ。 <br />
<br />
<strong>大野　</strong>今日も参加発表の作品って、一回生は全国初デビューだったんですけど（笑）、どこで誰がどんなふうに見てるか、これが何年後かにどんな出会いに繋がってるか分からないから、全く知らない人が見てくれる面白さ、ありがたさ、幸せっていうのを感じながら、大事に踊ってねって言ったんですけどね。 <br />
　わかんないでしょ、将来どこに繋がっていくか。3年前の『End Roll』をまさかアリさんたちがご覧になっているとは思わないし。こうやって3年経ってお話できるとは思わないし、やっぱりどこかにいろんなご縁のある方とご縁のある分だけ、きちっと舞台と客席という形で出会ってしまってるんだと思うので。 <br />
<br />
<div align="right"><span style="font-size: x-small;">（2005年7月31日　於：神戸GUSTO HOUSE）</span></div>
<br />
<hr /><br />
<p>
この11月に、松山大学ダンス部の定期公演が、松山市で行われます。私たちはもう一度出会うために行ってきます。もちろんその模様も、この場を借りてご報告するつもりです。今回2回に渡ってご紹介した松山大学ダンス部に、少しでも興味を持っていただけたら、『サイトトレイン』が幻の作品になる前にぜひ、皆さんも放し飼い計画の松山牧場を訪れて、松山大学ダンス部を応援しませんか？ <br />
 <br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>松山大学ダンス部定期公演　Dance Scene 17 “STATION” </strong><br />
2005年11月13日（日）14日（月）　19:00開演　18:30開場 <br />
於：愛媛県県民文化会館サブホール </p></blockquote>
<p></p>
]]></content:encoded>
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		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>松山大学ダンス部！</title>
		<link>http://www.danceplusmag.com/j1/2439</link>
		<comments>http://www.danceplusmag.com/j1/2439#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 08 Aug 2009 05:40:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[logのログ]]></category>
		<category><![CDATA[森本万紀子]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.danceplusmag.com/?p=2439</guid>
		<description><![CDATA[「全日本高校・大学ダンスフェスティバル」という大会が、18年間、神戸文化ホールで行われている。「コンクール部門」と「参加発表部門」に分かれており、前者は予選・決戦を経て、選ばれた受賞校が最終日に大ホールでの]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
<span style="font-size: medium;"><strong>私たちは松山大学を応援します！ </strong></span><br />
<br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/sighttrain01.jpeg" alt="sighttrain01" title="sighttrain01" width="550" height="366" class="aligncenter size-full wp-image-2915" />
<br />
<p>
<div align="right">Text: 森本アリ</div>
<div align="right">インタビュー構成: 森本万紀子 </div>
<p>
「全日本高校・大学ダンスフェスティバル」という大会が、18年間、神戸文化ホールで行われている。「コンクール部門」と「参加発表部門」に分かれており、前者は予選・決戦を経て、選ばれた受賞校が最終日に大ホールでの特別プログラムに出演する。また、その模様は毎年NHKで記録/放映されている。<br />
<br />
僕ら夫婦がこの催しに関心を持ち、観に行ったのが、2年前の第16回大会。元々は、楽しいダンス基礎知識の名著『西麻布ダンス教室』のリーダー桜井圭介氏が、大学ダンスが今「面白い！」と言っていたのを小耳に挟んだからだった。その時は、「参加発表部門」を高校・大学20作品ずつぐらい観た。衝撃だった。特に高校生部門のはつらつとした元気さには、作品のクオリティーに比例することなく、ダンサーの輝きに目頭を熱くさせられることもしばしば。小難しいコンポラに観客として矛盾を感じる事も多くて敬遠しだし、安全パイの海外からの話題作/大御所作品以外は、昔のミュージカル映画鑑賞が主なダンスとの関わりだった当時の僕には、ストレート超ど級だった。ここには頭を通過する前の動く喜びがある。もちろん玉石混合。ダサくて観られないものも、高校生がやると、喜びとにじみ出る人間性が、作品を「輝く青春の1ページ」な眩しい作品に変えてしまう。 <br />
<br />
そんな中で、松山大学ダンス部が参加発表部門に出品していた『end roll』という4分の作品には、時空に違う完成度（人間性・身体・振り付け・構成・音……、すべて）があり、個人的五感を刺激しまくられ号泣してしまった。去年の第17回大会では「コンクール部門」大学部門決選16作品を鑑賞。やはり、松山大学ダンス部『応答せよ！こちら自分』は群を抜き、さらなる号泣だった。松山大学ダンス部は、この『応答せよ！こちら自分』で特別賞（独創的な発想作品に与えられる賞）を、そして第16回大会コンクール部門出品作品『揺れる葦』でも特別賞（ユニークな発想に対して）を、2年連続受賞している。<br />
<br />
今年は、この「dance+」の取材のこともあり、3日間通った。初めてコンクール/参加発表の両部門とも鑑賞し、大会の傾向が分かってきた。日本の6,70年代全盛の創作ダンス/モダンダンスの伝統が根強く生き続け、「コンクール部門」にはそれが色濃く反映され、「コンクール部門」で評価が難しい、ジャズダンス、ヒップ・ホップ、ファンクほか諸々の受け皿となっているのが「参加発表部門」だということ。真にコンテンポラリーなのは、松山大学ダンス部と同じ松山で隣接している愛媛大学ぐらいだということ。 <br />
<br />
で、やっぱり松山大学ダンス部。 <br />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/sighttrain02.jpeg" alt="sighttrain02" title="sighttrain02" width="550" height="366" class="aligncenter size-full wp-image-2916" />
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今年のコンクール部門出品作品『サイトトレイン』。作られてない素の一人一人の自覚と自信が頼もしい。表情だけでも目頭が熱くなる。紐2本がいろんな場面を仕切り、比喩し、なおかつ抽象的なまま一本の軸をを作り、少人数～28人の群舞（起こってる事全ては把握できない複雑さから一直線の美しい平面構成）まで、バリエーション豊かな構成美。ダンサー達が漏らすささやきのような歌声。動きもコンタクト、跳躍、フロアワーク……、他校のモダンダンスにはないボキャブラリーが豊富で飽きない、気持ちいい。空気にブラボー歌にブラボー紐にブラボー体にブラボーブラボーブラボー　 <br />
<br />
僕には大傑作の『サイトトレイン』は今年無冠。創作ダンス/モダンダンスを逸脱してしまっているからだろう。部員にとっては、この大会が「夏の甲子園」。彼らの発表の場はここと松山市内にほぼ限られている。やはりわびしい。 <br />
<br />
松山がコンテンポラリー・ダンスの土壌として面白いという声は聞かれる。松山大学ダンス部の定期公演が11月に松山であるのだけど、これ、全ダンスファン必見なのじゃないだろうか？ <br />
<br />
このwebマガジン「dance+」に関わる事になり、僕らがまず出した企画が「松山大学ダンス部」の取材＋レポート。この企画で松山大学ダンス部員、監督、コーチらとも知り合うことが出来、ダンス部の過去現在未来にも触れ、この大会内の突然変異的なこのダンス部には「深い洞察と断固な意志」も伴ってることを知り、僕ら夫婦は声高に宣言。「私たちは松山大学ダンス部を応援します！」 <br />
<br />
<hr /><br />
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というわけで、この全国高校・大学ダンスフェスティバルのために神戸を訪れていた松山大学ダンス部、総勢54名。さすがに全員に話を聞くのは無理なので、代表の4回生10人にインタビューしてきました。大会初日、コンクール部門の予選が終わった直後、決選に通るかどうかの発表前のドキドキな休憩時間に、時間を割いてくれたのでした。 <br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/2005mmd01.jpeg" alt="2005mmd01" title="2005mmd01" width="240" height="320" class="alignleft size-full wp-image-2917" />松山大学ダンス部代表： <br />
荒瀬佳奈・河野優・小山朝子・高田李沙 <br />
田中哲也・西絵理加・西村唯・森千晶 <br />
安永晃子・和田隆明（五十音順） <br />
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聞き手：森本アリ・森本万紀子<br />
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</p>
<blockquote><p><span style="font-size: medium;"><strong>どんなふうに作ってる？</strong></span></p></blockquote>
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<br />
<strong>アリ</strong>　ああやってフェスティバルを見ると、僕には松山大学って突出してるのね。全然別の次元なのよ。まぁ、それもやってる方が感じで分かると思うねんけど。 <br />
<br />
<strong>全員</strong>　え～～（笑）？ <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　僕は素人な動きっていうのも好きで、訓練されてないっていうのも含めて素晴らしいんだけど、その自覚も他と全然違うような感じすんねんけど。振付家がいて、全員が振りを決められててやってるようなわけでもなく、わりとみんなで作ってるような感じも受けるし、一人一人がキャラが立ってるっていうかね。今のままのコンポラにちゃんとなってるのって松山大学だけやと思うし。そういう土壌の説明みたいなのってあったりする？　 <br />
<br />
<strong>マキ</strong>　まず作品自体はどうやって作り始めて、作り上げていくんですか？ <br />
<br />
<strong>和田</strong>　この神戸の大会で言うと、コンクール部門の方は毎年4回生が創ってて、参加部門の方は3回生が創ってて。別にそうじゃなくてもいいけど、なんとなくそういうふうになってるんです。 それで、全員で話し合ってまずテーマみたいなものを決めて、まぁそれも先生やコーチにボツられたり（笑）することもいっぱいあるんですけど、そうやってまずテーマみたいなものから固めていって、もしテーマが決まらなかったら、何かこういう動きがしたいとかだけでも決めていったりして、そこからちょっとずつちょっとずつ広げていく感じですかね。 <br />
<br />
<strong>小山</strong>　誰か一人が全部振り付けするんじゃなくて、出し合って寄せ合って（笑）、やる感じです。で、それをコーチや先生にアドバイスしていただいて、直してもらって、っていう感じで。 <br />
<br />
<strong>和田</strong>　僕らはすごい頭が固くって（笑）、これって思ったら、こうしか見えなくなってくることがあるんで、そこをぶっ壊してくれるのが先生やコーチで、だいぶ助けられて。 <br />
<br />
<strong>小山</strong>　だいぶ助けられております（笑）。 <br />
<br />
<strong>和田</strong>　普段の練習から、一連のムーヴメントのルーティーンみたいなことを、何かの作品を創るとかいう目的ではなくやってたりもするし、あとは、なんとなく遊びで即興とかやってたものが、あれ良かったよねとか、使えたりするものもいっぱいありますね。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　今日の作品『サイトトレイン』の作り方とかは？ <br />
<br />
<strong>荒瀬</strong>　『地下鉄』（ジミー著/小学館刊）っていう絵本に出会ったことがきっかけになって、まず‘電車’っていうアイデアが最初に生まれて。電車、駅、地下、階段、入り口、行き先、目的、人生、って風に、いろいろとイメージの連想ゲームを繰り返しながら、それを動きに置き換える方法を探して……。 <br />
<br />
<strong>小山</strong>　でも、なかなかうまくいかんくって、先生やコーチに見てもらっても、全然伝わらんくって。ボツられてばっかりで、描いたイメージを動きに置き換えるってどういうことなんか、全然わからんくなって。かなりピンチやったよね。 <br />
<br />
<strong>和田</strong>　そこで紐（作品中の小道具）を使ってみたらって言ってくれたのがコーチだったんですよ。 <br />
<br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/sighttrain03.jpeg" alt="sighttrain03" title="sighttrain03" width="550" height="366" class="aligncenter size-full wp-image-2920" />
<br />
<p>
<strong>アリ</strong>　そこから紐がどう使えるか、紐は線路にもなって、座席にもなってとか、文法増やしていったりもするの？　 <br />
<br />
<strong>西村</strong>　インプロをいっぱいしたよね。 <br />
<br />
<strong>田中</strong>　そんなにこだわって、絶対これじゃないといかんとか考えずに、紐を持って遊んでみたら、自分は遊びよるだけやけど、他の人が見よったら「今のってこんなイメージが湧くね」とか言われたりして、「へぇ～」って発見がいっぱいあって。 <br />
<br />
</p>
<blockquote><p><span style="font-size: medium;"><strong>どんな練習してる？</strong></span></p></blockquote>
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<br />
<strong>マキ</strong>　普段の練習は、例えばバーレッスンとかから始めるところも多いと思うんですけど、どういうことやってるんですか？ <br />
<br />
<strong>田中</strong>　最近バレエもときどきしよるよな（笑）。 <br />
<br />
<strong>小山</strong>　大会前とか、自分らの公演前以外は、だいたい週3回がレギュラーのレッスンになってて、監督の先生がしてくれるレッスンを受ける日と、コーチの人がやってくれるレッスンの日と、学生だけでやるレッスンの日があって、そのコーチと監督のレッスンはもう全然それぞれいろいろあるんですけど、うちらでする時は……。 ウォーミング・アップして、筋トレして、‘流し’（フロアの端っこから端まで走ったり、ジャンプしたりする練習）をして、あとは最近フロアが面白いね。フロアワークの流しもします（笑）。ごろごろって転がっていったり、びょーんって跳んで床に入ってみたり（笑）、とかいうのを、前から後ろにサーッて。またサーッて（笑）。 <br />
<br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/2005mmd02.jpeg" alt="2005mmd02" title="2005mmd02" width="240" height="320" class="aligncenter size-full wp-image-2921" />
<br />
<p>
<strong>アリ</strong>　それとかも学生内で決めるの？　こんなんやろかって、面白い動きがあったら全員でやって慣れとくみたいな。 <br />
<br />
<strong>和田</strong>　そういう時もありますし、コーチや監督のレッスンで教わったことの復習みたいなこともやったりしますね。 <br />
<br />
<strong>小山</strong>　それが終わったら、だいたい季節ごとにイベントがあって、夏だったら神戸（全日本高校大学ダンスフェスティバル）、春だったら新歓（新入生歓迎パフォーマンス）とか、秋だったら自分たちの自主公演とかあって、その作品創りになったりします。 <br />
<br />
</p>
<blockquote><p><span style="font-size: medium;"><strong>全国高校・大学ダンスフェスティバルってどう？</strong></span></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>マキ</strong>　この全日本高校・大学ダンスフェスティバルにはずっと出品してるそうですが、私も松山大学はこの中ですごく突出してると思うんですけど、このフェスティバルに出す理由みたいなものは何かあるんですか？ <br />
<br />
<strong>和田</strong>　人それぞれけっこう違ったりもすると思うんですけど……（笑）。 <br />
<br />
<strong>森</strong>　　やっぱり全国規模の大会なんで、‘試合’だと思って来てるんで。 <br />
<br />
<strong>小山</strong>　自分たちの創った作品が、全国とか出した時にどこまで通用するのかとかっていうのが知りたいっていうか、県外の人（審査員の先生も含めて）の作品に対する価値観ってどんなのかなとか、全然知らない人に、うちらの思いってどんなふうに届くんかなとか……、そういうのもあって、多分出たりする。 <br />
<br />
<strong>田中</strong>　いろんな人にも見てもらいたいしね。 <br />
<br />
<strong>マキ</strong>　そうですね。それでわたしは松山大を知ることができたので（笑）。 <br />
<br />
</p>
<blockquote><p><span style="font-size: medium;"><strong>松山で開かれてるワークショップってどんな感じ？</strong></span></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>マキ</strong>　松山って、わりとコンテンポラリーダンスのワークショップが開かれているという話を聞くんですけど、印象深いもので何かありますか？ <br />
<br />
<strong>全員</strong>　にちべ～～（笑）。 <br />
<br />
<strong>アリ・マキ</strong>　？？ <br />
<br />
<strong>和田</strong>　今年の2月に「日米振付家交換レジデンシー・プロジェクト」というものがありまして。これは、日本人から東京と大阪の振付家が一人ずつ、アメリカから3人の、計5人の振付家が参加して、アメリカの都市数箇所で滞在創作やパフォーマンスをした後、日本では、京都と松山で同様の活動を展開する……、というJCDNの企画だったんです。主催してくれた方が、松山のダンス・シーンのひとつとして、‘大学生ダンス’のポテンシャルに着目してくださって、大学生対象でこの企画をやってくれた。 <br />
<br />
<strong>小山</strong>　これはすごい奇跡（笑）。 <br />
<br />
<strong>和田</strong>　あと、コンテンポラリーのダンスカンパニーで有名なコンドルズの主催をしている近藤良平さんのワークショップが、本当に偶然の機会で松山であったことがあって。行った人、俺だけ？　何人かおる。 <br />
<br />
<strong>田中</strong>　あとは春口に、「京都の暑い夏ワークショップ」から「Dance Workshop Program（通称DWL）」のサテライトプログラムの一環として、外国の先生が来てくれています。監督の先生の企画で、一般の人と一緒に僕らも受講するんですけど、僕らにとっては「春の強化練習」みたいな感じです。 <br />
<br />
<strong>マキ</strong>　「京都の暑い夏ワークショップ」の本体プログラムを受けるために、京都にもけっこう来てるっていう話を聞いたんですけど。 <br />
<br />
<strong>西</strong>　　去年、ヴィンセント・セクワティ・マントソーというアフリカンダンサーのを受けました。わたしファンなんです（笑）。自分が1回生の時に3回生の先輩が創ってくれた作品が、そのヴィンセントのワークショップから触発されたエネルギーやエッセンスを取り入れたみたいな感じの作品で、すごい楽しくって、で、本物ってどんなんだろうって思って受けたら、もっとすごくって、あぁ楽しいなぁと思って。ね！　たまらなく楽しくて。 <br />
<br />
<strong>小山</strong>　めちゃくちゃ楽しかった。ヴィンセントかっこいいです。かわいいし（笑）。（その影響は）多分作品にも出てると思うし、自分の踊り方に一番影響を受けてると思います。 <br />
<br />
</p>
<blockquote><p><span style="font-size: medium;"><strong>ほかとは違うなっていう意識ってある？</strong></span></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>アリ</strong>　なんか他とは違うなっていう意識ってある？ <br />
<br />
<strong>小山</strong>　地方なのに、ワークショップとかをいっぱいやってくれるのは、先生とかコーチが呼んでくれるという環境の良さというか、地方なのに条件が揃ってると思って、それを、機会があれば吸収できるいいところにいるんだろうなっていうのは思います。 <br />
<br />
<strong>田中</strong>　それから、僕らって‘へぼい’っていうこととかも特徴（笑）？　ダンスはへたくそなんで。特に技術はないんですよ。 <br />
<br />
<strong>全員</strong>　ない（笑）。 <br />
<br />
<strong>田中</strong>　それ以外で勝負しなきゃいけないんで。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　そこで、表現する時に何が出ればいいとかっていうのはあったりするのかな。人が受ける時に何が伝わればいいとかさ。楽しそうだったらいいかなぐらいの感じとか、あるじゃない？　ものによっては完成度とか、こういうテーマが伝わればとかっていうところもあるやろうし。このフェスティバルってわりと宗教系のテーマが強かったりするようなものも多いけど、松山のは、すごい自然っていうか、日常生活っぽいままの延長みたいな……。 <br />
<br />
<strong>全員</strong>　おぉ、すごーい（拍手）！ <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　僕が言うんじゃなくてそっちから言ってよ（笑）。そういう感じの、あるじゃない。なんか。 <br />
<br />
<strong>和田</strong>　テーマはあるんですけど、それをわーって見せて‘理解’してもらうんじゃなくて、自分たちの作品を観てくれた人がいろんなことを思ってくれたらもうそれで全然嬉しいし。 <br />
<br />
<strong>田中</strong>　題名は『サイトトレイン』やけど、別に電車に見れなくても全然僕ら的には構わなくて、何か見てる人の心が動いてくれたら、それでいいです。 <br />
<br />
<strong>マキ</strong>　動きましたね（笑）。 <br />
<br />
<strong>和田</strong>　今回のこの作品の場合だったら、本当に見た人の受け止め方は様々だと思うので、それで何か分からないけど面白かったとか、その中の一部でもよくて、あそこがすごい強烈に印象に残ってるとか、何かに見えたとか、いろんな受け止め方があると思っているので、僕らの中には核みたいなものはあるんですけど、それを直接伝えるというよりは、作品を介して、見てる人のいろんなイメージをふくらませてあげたい……、ん？　わかんなくなってきた（笑）。っていうような作品になるようにやってきました。 <br />
<br />
<p style="text-align: right;">（2005年7月29日　於：神戸GUSTO HOUSE） </p>
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/08/2005mmd03.jpeg" alt="2005mmd03" title="2005mmd03" width="550" height="413" class="aligncenter size-full wp-image-2922" />
<br />
<hr /><br />
<p>
短い時間に、ほとんど「時間切れ！」な状態で上記のインタビューを終えました。松山大学ダンス部のみなさん、ほんとうにありがとう！ <br />
<br />
インタビューを終えて、この3年間わたしにはなんだか不思議でしょうがなかった松山大学ダンス部という現象のナゾが少しずつ解けてきました。毎年、学生の入学や卒業に伴って流動的にメンバーが変化していっているはずなのに、ビシバシ支配的な指導者に吸引されるわけでも、部活にありがちな体育会系のヒエラルキーにのっとって結束しているわけでもなく、30名もいる出演メンバーを、驚くほどフラットで多様に構成されていく作品の完成度＝最高の未完成度は絶品なのです。全員野球ならぬ全員ダンスのふしぎ。（部員54人全員の誕生日を祝うらしいと聞いて納得もしましたが……） <br />
<br />
でも、最後まで読んでくださった皆さんがいるとすれば、同じように感じるかと思うのですが、彼らのお話の中には「監督」「コーチ」そして「松山という土地」といった、松山大学ダンス部には欠かせないであろうキータームが随所に出てきまして、どうもその辺にも秘密があるのではと、さらなる好奇心がくすぐられ……。わたしの印象では、与えられたものを素直に吸収してすくすくと育った可愛い子ヤギたちが、身体も才能もエネルギーも、余すところなくのびのびと跳ね回っているように見えたので、その土壌がまたすごく知りたくなっちゃったんですね。 <br />
<br />
そして大会最終日、監督の大野八重子さんが、アポなしにもかかわらず、私たちのインタビューの申し入れに快く応じてくださいました。大野さんは、もうこころゆくまで、私たちの好奇心を満足させてくださいまして、あまりにも長いインタビューとなってしまったので、次号であらためてドッカンと掲載いたします。 <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>松山大学ダンス部</strong> （過去作品が動画で見られます！） <br />
<a href="http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~harai/circle/circle.html" target=_blank>http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~harai/circle/circle.html</a></p></blockquote>
<p></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>高嶺格インタビュー</title>
		<link>http://www.danceplusmag.com/j1/2574</link>
		<comments>http://www.danceplusmag.com/j1/2574#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 26 Jul 2009 02:35:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[logのログ]]></category>
		<category><![CDATA[森本万紀子]]></category>

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		<description><![CDATA[このインタビューは、2006年秋に発表された、高嶺格演出による舞台作品『アロマロア・エロゲロエ』をめぐるものです。高嶺格といえば現代美術作家として知られていますが、パフォーマンス・グループ、ダムタイプに在籍して]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/takamine1.jpeg" alt="takamine1" title="takamine1" width="550" height="396" class="aligncenter size-full wp-image-2575" />
<br />
<p style="text-align: right;"><span style="font-size: x-small;">聞き手＋構成＝森本アリ＋森本万紀子<br />
写真：清水俊洋（『アロマロア・エロゲロエ』）／森本アリ（その他） </span></span><br />
<p>
このインタビューは、2006年秋に発表された、高嶺格演出による舞台作品『アロマロア・エロゲロエ』をめぐるものです。高嶺格といえば現代美術作家として知られていますが、パフォーマンス・グループ、ダムタイプに在籍していたり、パフォーマンス作品やビデオ作品も多く、Noismやイスラエルのバット・シェバ舞踊団のダンス作品でコラボレーションも行っています。また2004年に横浜美術館での出品拒否騒動で物議を醸した高嶺のビデオ作品『木村さん』は、猥褻などの議論がバカバカしい、広く一般に観ていただきたい人間の存在意義ついて深く胸を揺さぶられる作品です。僕と高嶺とは十年来の付き合いなのですが、高嶺は個人的な作品をつくりつつも、そこには常に人とのつながりが根底にあり、舞台作品の演出への進出はある意味必然だったように思われます。 <br />
<br />
『アロマロア・エロゲロエ』は、兵庫県伊丹市のアイホールが若手演出家/振付家へ新作委託をし、3年計画で3作品発表する「Take a chance project」シリーズの一環です。その依頼を受けた高嶺は、2005年、客員教授として着任していた京都造形大学の映像舞台学科の授業を通して、学生たちと『もっとダーウィン』を共同制作し、発表。（この作品に関しては、log osaka内のPEOPLE欄 Vol.71 高嶺格インタビュー に詳しいので、ぜひお読みください。）そして『アロマロア・エロゲロエ』は、その第2弾として翌2006年に発表されました。 <br />
<br />
両作品とも学内制作によるため、各々アイホールでの本公演の約1ヶ月前に京都造形大学内にて公演しています。『アロマロア・エロゲロエ』の場合は、学内公演での出演者は25名でアイホールでは13名、また内容についても9割は異なり、別の作品と言って差し支えないものでしょう。両作品共に、学生たちの良い意味で訓練されていない身体性、若くみずみずしい感性が発揮された作品です。『アロマロア・エロゲロエ』のアイホール公演では、クライマックスで学生出演者全員が暗い照明の中で全裸で目をつぶって歩き回るシーンが大きな感動を呼びます。 <br />
<br />
今年の夏にも3作目の舞台作品が発表されます。そして今回は出演者を一般より公募し、アイホールでのワークショップを経て発表されます。乞うご期待！ <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>とりあえずダンスですが</strong> </p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>アリ</strong>　　僕はまずノンダンサーの良さを聞きたいと思って。舞台上で素人とプロが混在していたりすると、プロがめっちゃ見劣りすんねん。それは訓練されている身体が“出来ちゃってる”みたいなところで全然面白くなくて、素人さんがやっていると何をやっても面白い。僕も極端やねんけど（笑）。素が見える。高嶺の舞台作品は、ある程度学生をコントロールをしないでいるところで面白いものが生まれてるよね。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　自分の作品がそうなんだけど、僕はもともと演技をするとか、虚構の自分、フェイクのものを作るということを、どうしたら出来るかが分からないし、素の自分が舞台に乗っている以外のやり方が分からない。多分もともとそうで、だから素の自分を舞台に乗っけるということも、意欲的にそれを一個のテーマとして立ててやっているわけじゃなくて、そうにしかならないっていう感じやね。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　去年の『もっとダーウィン』は群舞とかダンスシーンが結構あったけど、今年の『アロマロア・エロゲロエ』ではほとんどなくなったよね。言葉重視でもないけど、もっと演劇的。『もっとダーウィン』の方が抽象的なものが多かったし、2部でダンサーのソロがあったから、それも含めてもっとダンサブルだった。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　今年はアイホール公演の時にダンス系の子がいなかったのが大きいんちゃうかな。今年の授業は学生の参加人数がすごく多かったの。『もっとダーウィン』のウケが良かったので、それを見ていた子が今年3回生になってガーッと入ってきたのと、彼らが1回生の時に僕が授業を持っていたので、お互いをちょっと知っていたのもあって、すごく人数が多かった。だからその中から、学内公演の出演者は25人いたんだけど、学校で伊藤キムの特別講義があって、それと伊丹公演が日程的に重なっていたから、ダンス系の学生がみんな抜けて芝居系の子が残った。だからダンスになるか芝居になるかもメンバーによるっていうか。僕は別にどっちがやりたいっていうのはないし、だいたいその境目もわからないし。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　作品としてはどうなん？　美術作品、ビデオ作品やインスタレーション作品と舞台作品との分け方というか。自分の所在はもうちょっと少なくしてるやん、もちろん。オレ印をつけないでしょ。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　でも美術作品でも似たようなもんやよ。ブリコラージュというか。オレ印もってないし。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　うん。そして他者の介在を求める。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　一から何かつくれるとは全然思ってないからね。 <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>授業</strong></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>高嶺</strong>　　『アロマロア・エロゲロエ』は前期だけの半期枠の授業で作ったから、すっごい集中した前期で、その間はもうほんと舞台のことだけ考えてた。やっぱね、舞台を作るのは大変やわ。美術よりも経験値が低いせいなのかなあ。人間相手やしなあ。体力使うなあ、ほんまに。 <br />
　今回、授業の間はすごく苦労していて、まあ人数が多いからだと思うんだけど、一対多になったら、学生は“言われ待ち”みたいになるというか……。僕が全部アイデアを考えたり配役をしたりする気は全然ないし、とにかく人として変わってもらえなかったらあまり意味がないと思っているから、それがどうやったら出来るのかなと思ってね。とりあえず飲み会を何回もやった。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　まあ、とりあえず知り合わないと、っていうことやね。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　そうそう。仲良くなってリラックスしたら、信頼関係って作れるんかなあって。それで飲み会をやって、楽しかったけど、やっぱり授業に来ない子もいっぱいいた。 <br />
　最初の授業の時に、「去年は全肯定からはじめたけど、今年は全否定からはじめます」と言って、“自分が守っているものはなんですか”とか“敬語についてどう思うか”みたいなことをアンケートで書いてもらったりした。どこから始めるか、その手がかりみたいなものを求めていたんだと思う。どこかでひっかかって来ないかなと思っていろいろ話をして、普通に最近見た作品で何か面白かったものがあったら教えてくれとか、小紋（注：高嶺のお子さま）を連れていって“赤ん坊を観察しよう”とか。それもかなり滑っていて、「可愛い～」みたいなんで終わってしまったんだけど（笑）。 <br />
 <br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/takamine2.jpeg" alt="takamine2" title="takamine2" width="550" height="452" class="aligncenter size-full wp-image-2576" />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　僕が気になっているアボリジニーのダンスとか、イヌイットのビデオとかをいろいろ見せて、要するに自分の興味のあるもの、憧れているもののサンプルとして僕は見せたのね。 <br />
　その授業でずっと時間を一緒に過ごすわけだけど、「最終的に作品という形をとる必要はないから」とか言って、日常生活のレベルで何かおかしいとか、変えたいということが、どこでどう共有できるか、僕がやっているのは日常を再現するための技術じゃなくって、日常を変えるためにやってるんや、と。自分も変えないといけないと思っている、「フツーの生活」みたいなのがあって、その延長で作品作ってもしょうがないと思ってるんや、と。そんなことを話して。 <br />
　でも抽象的な話だから、なんだか皆ポカンとしていて。僕も言葉足らずで説明もへたくそだったから、ただの変な人、みたいに思われてたような気がする。 <br />
　で、どんどん授業に来る学生の数が減っていって、余計に分からない（笑）。どうやってこの後それを結実させていけばいいのかが、ほんまに分からなくなった時もあったけど、とりあえずワークショップで動いたりするのをずっと一緒にやってた。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　高嶺はそういう身体的な訓練は受けてないよね。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　受けてないよ。だからバーレッスンなんかできないから、例えば他の授業でヨガのレッスンをやっている子がいたら、「やってやって」と言ってやってもらったりとか、まあ持ちつ持たれつ、思いついたことをその場その場でやったりしてた。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　その辺は準備なし、行き当たりばったりな授業をわりとやっていたってこと？ <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　うん。プログラムは何も、始まる前には考えてないので、まあ顔を合わせてから。だから、僕も不安だけど学生はもっと不安やったんちゃうかな、今年も（笑）。学生にもワークショップをやってくれって言って、一人ずつネタを考えてきてもらって、例えば“目をつぶって絵を描く”というのをやる子がいたり、“いろんな発声をしてみる”というのをやった子もいたり、そういうのを何度かした。それで何か面白いものが出れば、というのと、あとやっぱりみんなが何に興味があるのかが知りたかったということ。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　それって録画しとくの？ <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　ビデオ撮ってます。この子はこういうシチュエーションになったらこんな声で喋るとか、こうやってくれって言ったら、ああ、こんなことが出来るんや、ああすごいすごい、とかっていうのを。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　じゃあもう他愛無い仕草とかも撮ってたり。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　そうそう。その情報の蓄積みたいなのを、僕は多分やってるんやけど。その時間がないと、いきなり面談とかで何の役やってくれ、みたいなのは……。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　さっきの素人も含めてやけど、何見てたって誰見てたって、ずーっと見てたら面白くなるもんじゃない、人間って。面白い人が僕の周りに多いだけなのかもしれんけど。人間観察、面白いよね。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　すごい面白い。だから引き出しにその面白かったものを全部ストックしておくみたいな感覚で。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　でもまあ裸にするのも含めて、よっぽど知り合わないと、出来ない関係がいっぱい築かれている。もちろんワークショップをさせて粒を立たせているというか、人間が現れるような、一人ずつを分かろうとしていろいろやってる。捉え方が違うやん。ダンサーとして駒として使っているんじゃなくて、やっぱり基本は共同作業っていうか、その子が出てくるように。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　基本的にはそうやね。でもすごく知っているわけじゃないからね。4月から週5コマずつ、7月終わりまで80時間くらいだけだし、人数も多いから、そんなに深く知り合えるほど時間はない。しかも一応先生と生徒っていう関係でもあるから、そんな立ち入った話とかもしにくいし。してたけどね（笑）。っていうかこう、「生徒のことを深く知ろうとしている先生」ってうざい、みたいなんあるやん。「知りたいって言うけど、一体なにを知りたいんですかぁ？」みたいな。「もっと仕事みたいにサバサバ付き合いたいんですぅ」みたいな。微妙な距離感やねん、お互いに。 <br />
　だからなかなか出て来なくて苦労してたの。4月から始まって6月いっぱいくらいまでそんな感じだったと思う。で、発表公演が近づいてきて、もう時間がほんとにないから、このままじゃあかんわと思って、こんなことしたい、こんなことしたい、っていうのをワーッとやっていった感じ。この時には一応、引き出しにはいろいろあったし。ふふふ。 <br />
　でもやっぱり一個の作品を作るっていう、それが始まってからは全く雰囲気が変わってきた。具体的な目標があるとないとでは、やっぱり違う。いい意味でも悪い意味でもそうだなと思った。 <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>『アロマロア・エロゲロエ』詳解 </strong></p></blockquote>
<p>
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/aromaroa1.jpeg" alt="aromaroa1" title="aromaroa1" width="550" height="367" class="aligncenter size-full wp-image-2577" />
<br />
<strong>アリ</strong>　　やっぱり枠組みを作った方が、楽に出来る。いかに引き出せる枠を作れるかが、高嶺の仕事になってくるよね。こういうシチュエーションがあるとか、こういう舞台があるとか。 <br />
　学内公演は日常生活の延長系みたいなものを見せている感があって、アイホール公演は大きなテーマ？　偽の大きなテーマを設定しているみたいなのがあるやん。チラシを作らないという呼びかけとか、レコード潰すとか、アメリカの政治的な話とか。アイホール公演の方をそういう大きなものにしているっていう感じって分かる？ <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　わかるわかる。でもさ、学内公演でもイラク戦争のテキストはあったんやんか。あれは実際あのテキストを舞台の中で読んで世の中に訴えたいっていう気持ちは全然なくてーーまあ全然ないっていうことはないかもしれんけどーーあの種の政治的に聞こえるようなテキストが舞台の上でほんまに言葉の意味として伝わるかどうかっていうことがやりたかった。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　あれは聞いている方は試されている気分にはなるよね。ここから何かが起こるんか、それが繋がるんかどうかも分からないし。聞かなあかんのか。ずっと繰り返してるから、ほとんどBGMになってくるのか。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　うんうん。それで不快感を覚えた人も多かったみたいだし。舞台上であのテキストをやると、なぜか暴力的なんよね。テキスト自体が攻撃的なわけじゃないでしょ、ただ国際情勢について喋っているだけ。なのに、劇場に足を踏み入れた瞬間に言葉の暴力の中に入っていくような不快感があるでしょ。聞かなあかんのかなとか、理解せんとあかんのかなとか、そんなことを考えさせられると思うんだけど、それがなぜなのか、どんなトーン、どれくらいのスピードで喋るとどうなるのか、みたいなことが知りたかった。 <br />
　いろんな人に読んでもらって、この人が喋るとこんなふうに聞こえるなとか、「もう一回喋って」「もうちょっとゆっくり喋って」とか、いろいろやって。学内公演の時は女の子が喋っていたけど、あの子は独特のおっとり感のある子で、この子が喋ったら相当間の抜けた、変なものになるだろうなと思って読ませたら、意外とスーッと入ってくる読み方をするので、ああ、これいいなあと思って、じゃああなたこれやってくださいと。 <br />
　意味としての言葉と、舞台上で音声としての言葉の、その関係を見たい、そういうものとしてあれが最初にまずあるのね。学内公演はそうなんだけど、アイホール公演の時は、“チラシを作らない”という攻撃的なチラシを作ったから、それを説明するという責任が発生した。で、作品の中で普通に僕の声として、平易な言葉で、意味をちゃんと伝えるものとして話しているシーンを作らなきゃいけなかった。「言葉」が「意味」としてちゃんと伝わらないといけないシーン。その命題が入ってくることによって、全部の構成がおのずと決まってきた感じ。学内公演との一番大きい差はそれなんよ。 <br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/chirashi.jpeg" alt="chirashi" title="chirashi" width="550" height="747" class="aligncenter size-full wp-image-2578" />
<br />
<strong>アリ</strong>　　でもそのわりには、その後の次回公演とかチラシに載せるような情報をプロジェクターで高速で流すところは、情報としては読みにくくて、ビジュアル重視だったと思うけど。ただ見せてるだけじゃなくて情報に埋もれていくくらい激しかったよね。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　あれはギャグやね。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　あはは。その辺を読み切れない人は、わりと不快感を受けているみたいやね。もったいぶって、そんなことを話してあれだけ読みにくかったら、情報にもなってないし、みたいな。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　あっははは。まじめやね。読もうとするし（笑）。あの映像は、キャシーという友達がいて、コンピュータのことならなんでも出来る人なんだけど、彼のプログラムで作ってもらった。モーションテキストっていうのかな？　あそこではつまり、言葉を補強することをやってる。 <br />
　その前のチラシのシーンって、すごい具体的な話題を扱っているわけで、それを言葉で言ってるわけでしょ。伝えたいことのそのまんまを言葉にするって、ある種安易で、もっともっと本当は言いたいことがあるわけよ、言葉にもならないことが。裏にいっぱい。それで、今話したばっかりのことを、ひっくり返すってわけじゃないけど、感情的になってもう一度言い直してみてる、って感じかな。もう一度同じことを言おうとして、叫んでしまったというか。だから矛盾して見えることもあるかもしれない。映像があがってきたとき、これはもらった、と思った。つまり、このヒステリックなトーンで全体走れると。あの映像で作品のトーンが見えた感じ。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　作品の中では僕は女子のヒステリーが多かったと思うんだけど。叫ぶ女っていうのが3回も4回も……。それは意識的にやってるのか、女子がヒステリックなのか（笑）。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　そうかなあ。それはそんなに意識してなかったなあ。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　僕はレコードを割るみたいな、ああいうモノを無駄にしたり潰されるのとかを観ると、普段はめっちゃ怒るんだけど、今回は意外と怒らなかった。たぶん過剰だから。それと、そこに意味付けを感じない。でも、やっぱりかなり意味付けがないとやりにくいことだと思う。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　レコードを割るっていうのは、中途半端にやったら絶対にシーンとして成り立たないから、「ちゃんと割ってあげる」ということをしなくちゃいけない。で、どうやって割るかっていうことを、けっこう練習してた。 <br />
　でもネットで買ったら、LP盤って今1枚10円くらいよ。僕はその10円になってることが、もう信じられへんショックやったからね。 <br />
　ただそこらへん、ちょっと学生と意識の差があったかな。今20歳くらいの子ってLP盤を知らんから、「先生、どうしてあれはCDやったらダメなんですか」っていう、とんちんかんなことを言う子とかいるねん。「私だったらCD割りますよ、先生」とかって。割っとけ（笑）。デジタルだっていう時点で、なんかもう、割ったところで意味がない。いや、あるんかな？　僕にはわからんわ。 <br />
　CDは家で焼けるし、焼いてもらったけどいらないと思ったら捨てたりもするやんか。LPって捨てられなかったからね、ずっと。スプレーをして拭いてからかける、みたいに大事にするものだったから。 <br />
<br />
<table border="0" cellspacing="15">
<tbody>
<tr>
<td>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/aromaroa2.jpeg" alt="aromaroa2" title="aromaroa2" width="275" height="413" class="aligncenter size-full wp-image-2579" />
</td>
<td>
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/aromaroa3.jpeg" alt="aromaroa3" title="aromaroa3" width="275" height="413" class="aligncenter size-full wp-image-2580" />
</td>
</tr>
</tbody></table>
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>方法論</strong> </p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>まき</strong>　　松山大学ダンス部の学生を見てると、成長ぶりがすごいんですよね。ちょっと数ヶ月見てないだけで、――たぶん精神性の問題だと思うんだけどーー人間が変わると、やってることは同じなのに、すっごい良くなってたりするんですよ。まあダンスだからより分かりやすい。同じピースを時間をおいて見ると、同じはずなのに「うわ、なんかものすごい良くなってる！」っていうのが、テクニカルな部分じゃないところで起きているから、精神性の問題なんやろうなと思っていて、そういうのが高嶺さんが接している学生たちからも出てくるもんかなと思って。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　打ち上げの時に、泣きながら「なにかが変わったんだ」と訴える子がいて、まあ僕も泣いてたし、相当気持ち悪い風景だったと思うんだけど（笑）、それが本当なら嬉しいですね。でも、それは目には見えにくいから、たしかにここが変わったっていうのはわかりにくい。例えば裸になりたいっていうのも、いったいなんでそんなことになったのか、言い出しっぺの子らにきいても、「いやーなんでかなあ、それは言葉にはできないです」と。 <br />
　僕の代わりにチラシのことを喋っていた児玉君は、僕からテキストを渡されて練習してる時点ではあまりピンとこなかったけれども、ゲネではじめて脱いで目をつぶって歩いてみたときに、「うわーこういうことやったんや！」と全体がつながった気がした、と言ってた。身体でわかった、という感じがしたのは生まれてはじめてでした、と。全体的にそんな感じで、だから、なにか共有されたものはある感じなんだけど、それがなんなのか、みんなもわからないし僕もわからないから、なんか別れづらいというか。僕はアイホールの公演が終わってすぐにオーストラリアに１ヶ月いってたんやけど、かなり引きずってて、ずっとみんなに会いたかった。全然すっきりしてなかった。 <br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/aromaroa4.jpeg" alt="aromaroa4" title="aromaroa4" width="550" height="367" class="aligncenter size-full wp-image-2581" />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　　僕は、舞台の演出ーーいや舞台じゃなくてもいいんだけどーー大人数が関わるものの演出をちゃんとやったことがなくって、だから、この授業を通じて自分なりの方法論を見つけたいというのがあったんです。で、共に時間を過ごしたことで何かが変わった、ということがもしあるのなら、それは自分で把握しておきたい。それはすごく知りたい。でも、なんか分かったっていうけど、なにが分かったのか、それが何によってもたらされたかがわからない、その回路が見えないから、毎年試行錯誤を繰り返してるって感じかな。ま、まだ2年ですけどね。あ、だから大変なのか（笑）。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　そうやって方法論は今のところあんまり出来てないんだったら、来年は一般公募で、授業じゃない分もっと試されるよね。授業だったら単位もとらなあかんし、半ば義務的に来ることもあるけど、自主的にしか来ない場になるわけやんな。関係性がはっきりしているよね。この人から得るものがあるから来る。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　お金払わなあかんしな。あ、大学でもお金払ってるから一緒か。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　時間もあるの？ <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　30回だか50回だかワークショップをするの。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　そんなにあるんだ。なんや、素晴らしいな。対象は何人くらい？ <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　オーディションに来た人数によるんちゃう。たぶん落としたりはしないと思う。すごいコワい人とか来たら落とすやろうけど（笑）。 <br />
<br />
<strong>まき</strong>　　応募してみよっかな（笑）。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　「自分を変えたいんです」（笑）。 <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>ハダカ 1</strong> </p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>高嶺</strong>　　アイホール公演の小屋入り前日に学生からメールが来て、「今びっくりドンキーでハンバーグを食べてんねんけど、私たち、脱ぎたいです」って。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　学生から出てたんや。おもしろ。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　そやで。で、「えー？」って、「今そこに誰がいるの」って言ったら、「今3人でいて、3人ともその話で盛り上がってる」って。で、「それ本気か」って言ったら、「もうめっちゃ本気です」って（笑）。で、次の日にみんなを集めて、「ちょっと話がある」と。僕は嬉しかったからさ。ここまで来たんやって思ったから。話を聞いて、もしいいって言うんだったら、裸のシーンを作ろうと思う、と。 <br />
　そんな感じだったけど、「でも別にイヤだったらイヤって言ってもらってもいいから」って言って、一人一人聞いていったら、いろんな意見が出てきたんだけど、「脱ぐこと自体は別に構わないけども、それがどんなふうに見られるのかが気になる」と。イヤな裸もあるから、そんなふうにはなりたくないと。 <br />
　「どんな照明になるんですか」とか、具体的に質問も出るやん。で、僕はけっこう丁寧に話をしたんよ、裸になるということについて。いや、僕は絶対やった方がいいと思ったから。作品的なことじゃなくって、学生がこの時期、この年齢でやるっていうことが。絶対変わるしね。絶対によくなる。学校だって変わるかもしれない。でも正直まさか、全員がやるとは思ってなかった。おとなしい子もいるしさ。それが、じゃあ分かりましたと。全員脱ぐことになって、イエーイ（笑）。それでだいぶ皆のテンションがあがったんよね。「うわ、脱ぐんや」みたいな（笑）。なんかすごい嬉しかったなあ。 <br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/aromaroa5.jpeg" alt="aromaroa5" title="aromaroa5" width="300" height="450" class="aligncenter size-full wp-image-2582" />
<br />
<strong>アリ</strong>　　ボリス・シャルマッツってフランス人ダンサーがアイホールで公演した時があって、それは裸になるってことがえらい前評判の作品で、日本では検閲がかかってパンツつけなあかんかって、裸で売っている感があってさ。それよりずっとずっと、ああ、ああ、なんか感慨深かった。裸もえらい自然な裸だったんよね。一緒に観に行った友達はさ、「あれどうなん？」って言ってたよね。パフォーマーの身体がたぷたぷで、ダンサーっぽい鍛えられた身体じゃない、みたいなことを言ってたんやけど、僕にはそれが美しかったんやわ。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　僕がだまして脱がしたみたいに思われてると思うけど（笑）。そうじゃないねん。ただの共犯（笑）。言い出しっぺの子には感謝してるわ。 <br />
　でも実際、裸って、見るのとやるのとではぜんぜん違うからね。批判するもされるも、やってない人にはわからないの、これだけはね。これも暴力に関係することかな。つまり、完全な丸腰を体験した人とそうでない人は違う。ものの見え方が全然違う。あと、あのシーンってラストやから、それまでにイラクだとかチラシだとかいろいろ言ってるやん、それらが全部、この裸のシーンに係ってくる、ということになった。そういう構造になった、そんな裸なんだ、それを考えてやってくれ、とみんなには話した。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　「裸になりたいです」っていう関係にまでなるんやったら成功してる。ま、分かり合うのは不可能やからね。信用、信頼になってくるよね。それが大きいんよね。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　大きいと思う。大きいと思う。なんかヘンな関係よ。授業では一応「先生と生徒」っていう関係だけど、学外に出ればその冠がとれてフラットになる。その方が自然だしね。僕はもともと、学生だとか思ってやってないから。 <br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>ハダカ 2</strong></p></blockquote>
<p>
<br />
<strong>高嶺</strong>　　あっ、裸になるで思い出したけどね、僕の周りで最近すごい裸になってて。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　すごい裸になってるの（笑）？ <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　最近やった講座があって、パブリックとプライベートの関係性とか、その境界線辺りをやって欲しいっていうので、野外で裸になって写真を撮るのと、プライベートで性的なビデオを作るっていう2つをやったの。一般講座やから、いろんな年齢の人がいて、でも定員超えるくらい来たんよ。20人。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　20人集まって、パブリックな場所で裸になって写真を撮ってきなさいと。男性女性入り乱れて20人？ <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　そう。でも写真を撮ってきたのは13人で、ビデオでもうちょっと減って10人くらいになったから、脱落者もいたんやけど（笑）。 <br />
　で、まず1日目が集まって説明会。僕は19歳の時にいっぺんストリーキングで四条河原町で捕まっているんだけど、その時の話とか、イスラエルの女友達が、家では家族全員ずっと裸だったっていう話とか。あと、スペンサー・チューニックの写真とか、自分の作品を見せて。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　ストリーキングで捕まってるって、学生の延長線上で？　趣味（笑）？ <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　いや、もう20年くらい前の話だけど、大道具のバイトに行ってて、楽日で皆で大道具さんと打ち上げに行った時に、恐いおじさんたちに「お前脱げ」って言われて、「はいはい」ってパパッて脱いで、「じゃあ2軒目行くぞー！」って歩いてたら捕まった。最初のお店の人が通報したらしいんだけど（笑）。だから100mくらいしか歩けなかったんだけど……。なんていうんやろね、それまで感じたことのない新鮮な、このままどこまでもいける、みたいな感じになった。通行人もいっぱいいるんだけど、ああこの中で僕が一番自由なんだ、って。“自由”って、観念的な自由じゃなくて、体が自由になった、みたいな感じね。そんな話をした。 <br />
　あと、身体的なワークショップとかをちょっとやった。パブリックというものが、いわゆる屋外のパブリックもあるけど、ここに集まった“お互い”というか、写真を見せ合ったりするグループもパブリックだということもあるから、わりと親密な空間にしとかなあかんなと思ったから。目を見つめ合うとか、マッサージをするとか、コミュニケーション系をいろいろやった。 <br />
　で、みんな撮ってきたの！　写真の時がもうめちゃめちゃ面白くて、例えば30代半ばくらいの、すごい真面目そうな感じのOLの女の人が、「いつも朝通ってる通勤路でやってきました」って。朝8時半やで。すっぽんぽんでちゃりんこ乗ってな。四条烏丸やで！　あの辺、朝8時半とかだから人がいっぱいいるんよ。そこを嬉しそうにパーッて駆け抜けてる写真。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　写真？　笑顔？　それは最高やなあ。それは誰かと組になって撮るの？ <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　その人がすごいのは、ちゃんとしてて、知り合いの写真家2人お願いして、この隅とこの隅で撮ってほしいと。その写真家の人は、「やりたいことは分かったけども、俺は捕まるのはイヤやから、赤信号に絶対引っかかったらあかんで」って。で、ちゃんとリサーチして、ここの信号を何時何分に青に変わる時に出発したら、1回も引っかからずにここのポイントまで行けるっていうのを何回かやって、それで撮ってるの。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　ああもう最高やなあ。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　その写真は、周りのおっさんとかが、！％＄？＆＠！みたいな顔で映ってんねん。すっごい面白い。 <br />
　40代の女の人は、過敏性皮膚炎で乳がんでおっぱいも切ってるし、身体的にコンプレックスがすごくあると。「大体そんな話を周りに出来る人がいない。私は一体どうしたらいいんですか」みたいなこと言ってた人が、市バスに寄り添ってピースしてる感じのを撮ってきて（笑）。「えっ、これは周りは人いなかったんですか？」って聞いたら、「いや、いましたけど」（一同笑）。「意外と平気でした。でもバックミラー越しに運転手さんとずっと目が合ってました」。この人、次の時は大股びらきで掃除機と戯れてるのとか撮ってきたから、もうびーっくりした（笑）。 <br />
　若い女の子は、ローソンの看板の上に上れるところがあって、そこがいいなと思ったから、上がって脱いでたら、向かいの通りに人だかりが出来てしまった、と（笑）。他にも、全身マヨネーズだらけになってたり、友達たくさん集めて応援してもらいながらマスターベーションしてたり、みんなめちゃめちゃや。でもほんまに面白かったわ、全部で3回しか集まってないんだけど。 <br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/takamine3.jpeg" alt="takamine3" title="takamine3" width="550" height="464" class="aligncenter size-full wp-image-2583" />
<br />
<strong>アリ</strong>　　すごいな。ほんまにそんなん？　1回目で課題を出して説明をしたりして、2回目に写真撮ってきてくださいって言って、3回目ビデオ撮ってきてください。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　そうそう。あいだ2週間ずつ空けて。でも面白かったのは、自分の作ってきたものに対してコメントを1人ずつもらったら、皆むちゃくちゃ喋るねん。「もうね、私ね、ここに行ってこうしたらね、警備員さんに怒られて……、で、逃げてー」（一同爆笑）。「で、次はこんなところに行ったんですよー」みたいなの、すっごい嬉しそうに喋る。自分の作品をプレゼンするのに、こんなに嬉しそうな人なんて見たことないわ、っていうくらいに喋る。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　震災でも、経験者は喋る時にみんな生き生きしてるのよね。生死の境をさまよった、そういう感じなのかもしれんけど、自分の身を張ったことをしたら、充実感がすごいんやね。僕は震災の時はいなかったから、経験談を聞くことが多いねん。聞くと、なんか一生懸命。わりとニコニコしてる。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　そうなんやろな。分かるなあ、それも。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　いやー、めっちゃおもろいなあ。そんだけの短時間でそこまで出来るのがすごいよね。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　いや、よかった。世の中まだまだ捨てたもんじゃないわ。みんなあっという間に仲良くなってたしね。終わった後、「ずいぶん楽になりました、ありがとうございました」って感謝された（笑）。いやいやこちらこそ、と（笑）。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　あの猥褻陳列で見せられなかった高嶺格氏が、って（笑）。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　「次はあなたを脱がします」（一同爆笑）。 <br />
<br />
<strong>アリ</strong>　　じゃあ高嶺のいま興味あることは、精神的に人を裸にすることじゃなくて、物理的に人をどんどん裸にしていくことってことでいいんかな、結論としては。これからは人を脱がせてなんぼ（笑）。 <br />
<br />
<strong>高嶺</strong>　　あはは。でもさあ、自分の作品でも裸はたくさんあるけど、どれもエロじゃないねん。いや、残念ながらほんまにそうやと思う。『木村さん』だって、あれがなんで検閲されるかって言うと、猥褻だからじゃなくて、猥褻じゃない裸だからだと思ってる。 <br />
　ミシェル・フーコーの言葉があってさ。学生にも、この講座でも話したんだけど、ええと、たしかこんな言葉。 <br />
　「人々が互いに愛し合いはじめることが問題なのだ。制度は虚をつかれてしまう」。 <br />
　 ダムタイプの『S/N』で使われてたから知ってるんやけど。前後の文脈では、同性愛的な性のあり方がなぜ危険視されるのか、についての言葉やねんけど、『S/N』やってた頃にはずいぶんこのことについて考えた。で、まだまだ考え続けてるんやと思う。 <br />
<br />
<p style="text-align: right;"><span style="font-size: x-small;">（2006年12月17日　敬称略） </span></span></p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>高嶺格『リバーシブルだよ人生は』に見る「セカイ系」的世界観。 (樋口ヒロユキ)</title>
		<link>http://www.danceplusmag.com/j1/2592</link>
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		<pubDate>Sun, 26 Jul 2009 02:35:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[logのログ]]></category>

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		<description><![CDATA[この公演は伊丹アイホールが制作するシリーズ企画「ワークショップ＆パフォーマンス」の一環として上演されたもので、一般公募で出演者を応募し、ワークショップを経て作品を製作するというものだ。今年は10度目の公演で]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
<div id="attachment_2605" class="wp-caption alignleft" style="width: 360px"><img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/reversible_chirashi1.gif" alt="チラシ画＝横山裕一" title="reversible_chirashi1" width="350" height="438" class="size-full wp-image-2605" /><p class="wp-caption-text">チラシ画＝横山裕一</p></div>構成・演出/高嶺格 <br />
出演/いとうあやり、入山明日香、河原加奈、北島由委、木村敦子、郷坪聖史、たけむら千夏、吐山若奈、宮階真紀、前田美留加、松岡由佳、峯奈緒香、三鬼春奈、宮仁介、三輪さなぎ、森松あすか、諸江翔大朗、山本早織、和田由紀子 <br />
<br />
舞台監督/葛西健一　 <br />
音響/山中透　 <br />
照明/西崎浩造（エスエフシー） <br />
映像/小西小多郎　 <br />
舞台監督助手/磯村令子　 <br />
音響助手/奥村朋代　 <br />
小道具製作/中村仁 <br />
映像記録/木村隆志　写真記録/竹崎博人　 <br />
制作/向井智子（アイホール） 小倉由佳子<br />
プロデューサー/志賀玲子 <br />
協力/j.a.m.Dance Theatre 村上健司 和田竜彦 <br />
主催＝伊丹市 財団法人伊丹市文化振興財団 <br />
助成＝(財)地域創造 アサヒビール芸術文化財団 <br />
平成１９年度文化庁芸術拠点形成事業 <br />
 <br />
<br />
<br />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>心霊写真と戦場と弔辞</strong></p></blockquote>
<p>
<br />
この公演は伊丹アイホールが制作するシリーズ企画「ワークショップ＆パフォーマンス」の一環として上演されたもので、一般公募で出演者を応募し、ワークショップを経て作品を製作するというものだ。今年は10度目の公演で、一昨年はダンスパフォーマンスグループ「BABY-Q」主宰の東野祥子、昨年は演劇ユニット「チェルフィッチュ」の演劇作家、岡田利規(おかだ・としき)が演出を担当。そして今年、演出を手がけたのが、美術作家／パフォーマーの高嶺格(たかみね・ただす)である。 <br />
<br />
今年の公演参加者は19名、自己紹介から始まるワークショップは約100時間に及び、製作過程では参加者どうしの間を頻繁にメールが行き交う。高嶺がモチーフを投げかける場合が多かったそうだが、なかには参加者の発想が、そのまま使われた部分もある。たとえば出演者の着るコスプレふう衣装は、高嶺とはなんの打ち合わせもないまま、各自が自分で作ったものだ。つまり参加者の生み出した表現を、高嶺が自在に切り貼りして作った「行為のコラージュ」。それが本公演『リバーシブルだよ人生は』なのである。 <br />
<br />
タイトルから受ける印象を裏切って、その舞台は奇妙に暗いオープニングで始まる。開演前、客電（客席の灯り）だけが灯された会場のステージには、不規則な間隔で出演者の顔がスライドのように映し出される。ところがこれが全て下から照明を浴び、心霊写真かホラー映画のように撮影されているのである。 <br />
<br />
やがて会場が暗転すると、舞台袖のあちこちから、鬱々とした呻き声が聞こえてくる。どうやら全員が唸っているらしい。最初は低く、やがて次第に高まる唸り声とともに、出演者は１人ひとり両袖から出てくる。唸りは次第に高まって叫びとなり、人間の声量の限界に近づくが、ついにはその限界を超え、耳を聾さんばかりに高まっていく。直径１ｍはあろうかというパラボラ型の集音マイクが入場し、全員の声を拾っているのだ。絶叫はＰＡで拡大され、いよいよ場内で高まっていく。 <br />
<br />
やがて声が絶頂に達すると、出演者はステージ上に１人ずつ倒れ込んでしまう。真っ暗になったステージの上、死体のように累々と横たわる出演者。そして１人の参加者がパラボラからマイクを取り、何かをささやきだす。逆光を浴びて彼が読み上げるメモは、参加者が交わしたメールらしい。あるものは単に事務的な連絡、あるものは極度に観念的な芸術論。このおびただしい量のメールを、彼は猛烈なスピードで、だが全て無声音で読み上げていくのである。 <br />
<br />
ほとんど意味が取れないほどの速度で読み上げられるメール、そのはしばしに聴き取れるのは「戦場ジャーナリスト」という単語だ。戦争報道が「表現」と呼びうるかどうか、もしそれが表現なら倫理的に許されるのか、そして自分たちの表現は、戦争報道ほどの切迫感を持っているのか……。ステージに折れ重なる出演者に向かって無声音の読み上げは続く。出演者／戦死者への弔辞のように。<br />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/reversible1.jpeg" alt="reversible1" title="reversible1" width="550" height="367" class="aligncenter size-full wp-image-2594" />
<br />
<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/reversible2.jpeg" alt="reversible2" title="reversible2" width="550" height="367" class="aligncenter size-full wp-image-2595" />
<br />
</p>
<blockquote><p><strong>ニュートンの予言と終末論的断章</strong></p></blockquote>
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やがて出演者たちは呻きながらゾンビのように立ち上がり、舞台は各自のソロ・パートへと進む。参加者１人ひとりが作り出したと思しきモチーフを演じていく、断章形式のパフォーマンス。だが、その行為のはしばしに、奇妙に終末論的な色彩が漂っていたのはなぜだろう？　たとえば中盤以降、幾度か繰り返される「53年後」という言葉。この公演では実にさまざまな言葉が飛び交うが、この「53年後」という言葉は、そこだけスポットライトを浴びたかのように、微妙な違和感に隈取られているのだ。 <br />
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公演中は「53年後」が何を意味するのか全くわからなかったが、終演後に高嶺に聞いたところ、この言葉はニュートンの「予言」に基づくのだという。ニュートンは「早ければ2060年に世界の終末が来る」と予言していたらしく、しかもこれが旧約聖書を「解読」した結果だったらしい。こうした背景は公演中には全く明示されない。だが「53年後」という時代が本当に来るかどうか疑わしくなっている現在、この言葉は何の説明もされなくとも、見る者に生理的な違和感を与えるのである。 <br />
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もう１つは参加者が延々と語る「表象不可能性」についての考察である。もともと表象不可能性という概念は、ホロコーストを描いたドキュメンタリー映画『ショアー』(1985年、仏)を論じる際、盛んに使われた言葉である。９時間半にも及ぶこの映画は、ユダヤ人の虐殺を「表象」したものではない。全く逆に、虐殺の痕跡が時間の経過とともに失われ、表象できなくなっていく不可能性を描いたのである。だがこれもまた、こうした経緯を知らずとも、聞く者に違和感を感じさせる単語である。舞台芸術を演じている真っ最中に、どうして表象の不可能性を語る必要があるだろうか？ <br />
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さらに異様なのは終盤近くに用意された、生々しい参加者のモノローグだ。彼女がこの公演に参加した動機を延々と読み上げるこのシーンは、もともと写真家として将来を嘱望されていた彼女が、その挫折を赤裸々に告白するものである。いわばアーティストとしての生命を一度終えたあとの佇まいを、見る者はまざまざと目撃するのである。 <br />
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終幕、まるで宇宙戦争か何かのように、出演者がパラボラに向けてレーザー光を発射しながら踊り狂うスペクタクルが繰り広げられたあと、天井から巨大な金色のくす玉が降りて割れるところで、この公演は幕を閉じる。だが、その中から出てくるのは紙吹雪でも垂れ幕でもなく、主演者の１人である。嬉しくも楽しくもなさそうに、ただ単に垂れ下がるように彼女は出現する。本人がどういう気持ちで演じていたのか、私にはわからない。だが頭上から「垂れ下がる人体」は、少なくとも私には異様なものに映った。私には彼女が死体のように見えたのだ。<br />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/reversible3.jpeg" alt="reversible3" title="reversible3" width="550" height="367" class="aligncenter size-full wp-image-2596" />
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<img src="http://www.danceplusmag.com/wp-content/uploads/2009/07/reversible4.jpeg" alt="reversible4" title="reversible4" width="550" height="367" class="aligncenter size-full wp-image-2597" />
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<blockquote><p><strong>セカイ系的世界のなかで救済を叫ぶ </strong></p></blockquote>
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戦争や大虐殺といった、表象不可能性の彼方の政治的・歴史的テーマと、きわめて個人的でドロドロとした、表現の挫折による内的葛藤。その両者が均等に断片化されて併置され、ホラー風の演出やオカルトまがいのニュートンの予言、コスプレふうの衣装で彩られ、レーザー光の乱舞で終わる。この舞台を私たちは一体どう見たらいいのだろう？<br />
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私自身はあまり好きな言葉ではないが、私はこの作品から「セカイ系」なるサブカルチャー用語を連想してしまう。90年代ごろからサブカルチャー全般に頻出しだした「セカイ系」の作品群では、主人公のきわめて内的な問題と、世界の危機やこの世の終わりなどの大テーマが、直結して描かれるのが特徴だ。たとえばアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』や、高橋しんのマンガ『最終兵器彼女』のように。そこでは宇宙戦争や地球滅亡の問題と、主人公の内面のドロドロだけが描かれ、本来ならその間にあるはずの、地域や自治体、企業や政府といった、社会＝経済的な中間項が欠落しているのだ。 <br />
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セカイ系は意識的に形成されたジャンルではない。あるころからネット上で、いくつかの作品群が「セカイ系だ」と指摘されだし、気がつくとあの作品もこの作品も、セカイ系の定義にピッタリ当てはまることが判明したのである。つまりセカイ系という概念は、個別に無意識に生み出された作品群を、ネット上の匿名の論者が無軌道に論じる中で、なかば無意識的に編み出された概念なのだ。 <br />
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本公演『リバーシブルだよ人生は』が、正確にはどういう経緯で作られたのか、そのプロセスを私は知らない。どの部分が出演者のアイデアで、どの断片が高嶺の発案なのかも、部分的にしか知らない。だがそれがネット上のメールによる会話で撚りあわされるうち、結果的にセカイ系の作品群とよく似た世界観を提示してしまったという事実に、私は奇妙な感慨を覚えてしまう。奇しくも今年、2007年には、『新世紀エヴァンゲリオン』の新作映画版３部作が公開されている。エヴァの初回放映から干支１回りを経て、セカイ系の価値観は舞台芸術にまで浸透したということだろうか。それとも人が無意識なままに表現を撚りあわせると、セカイ系の作品に近似せざるを得ないほど、この10年あまりで本当に世界の終末が近づいたのだろうか。 <br />
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単に無責任な１人の舞台芸術の観客として、私は世界の終末が来ないことを祈るが、そのために何をどうしたらいいのか、まったく私にはわからない。世界の破滅に対する恐怖感と、きわめて個人的な問題だけを抱え、その両者を結ぶ中間項を欠いたまま、私は現在を生きている。恐らく世界中のほとんどの人がそうだろう。2007年の現在、人は好むと好まざるとにかかわらず「セカイ系的世界」を生きているのである。 <br />
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<p style="text-align: right;"><span style="font-size: x-small;">Photo：竹崎博人 </span></span><br />
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<blockquote><p><strong>樋口ヒロユキ</strong>（ひぐち・ひろゆき） <br />
評論家。『AERA』、『美術手帖』などに執筆。著書に 『<a href="http://www.amazon.co.jp/%8E%80%91z%82%CC%8C%8C%93%9D-%94%F3%8C%FB-%83q%83%8D%83%86%83L/dp/4925220225/ref=sr_1_21/249-2424959-3973142?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1184849291&#038;sr=8-21" target="_blank">死想の血統　ゴシック・ロリータの系譜学</a>』（冬弓舎）。 ウェブサイト：<a href="http://www.yo.rim.or.jp/~hgcymnk/index.html" target="_blank">http://www.yo.rim.or.jp/~hgcymnk/index.html</a></p></blockquote>
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